日本精工(株)

日本精工(株)

W1502

自動車電装モータ用「高密封シール付き軸受」


コンピューター解析とシール密封性評価データを積み重ねた結果、異物の侵入を防止する高密封シール付き軸受を開発し、ABS等の走行制御系や電動スロットル等の吸排気系モータの他、ハイブリッド車やEV車の走行制御系モータなどの長寿命化と信頼性向上を可能としました。
シールリップの長さや太さなどシール形状を最適化、シール締め代の変化を抑制し、シールリップ反力やリップ面圧を安定させる事で軸受の密封性を従来比10倍以上向上。
また、密封性を上げるためシール締め代を増やしながらも軸受トルクの上昇は抑え、モータの消費電力削減に貢献。更に、トルクのばらつきを抑えることで、モータの緻密な制御を可能にします。


電装部品向け「静音ニードル軸受」


電装部品などに使用されるニードル軸受には、高荷重に耐えるためにころ(転動体)端部を円弧形状にするクラウニング加工を施しています。従来の工法ではころ中央部に比べてころ端部の真円度の精度が劣り、ころの傾きの大きい環境下では軸受からの騒音が大きくなる場合がありました。このため、車内が極めて静かなEVやHEVでは従来は目立たなかったようなこれらの電装部品の作動音が乗員の快適性を損なっていました。
本製品は、高精度な加工方法を開発することでころクラウニング部の真円度を従来比1/4に向上し、軸受から発生する騒音のレベル(音圧比)を従来比1/3以下にしました。


CVT用「高信頼性低トルク玉軸受」


燃費向上の観点から、トランスミッションオイルの低粘度化と希薄潤滑化が今後一層進むと考えられます。本製品はこのような市場ニーズを先取りし、摩擦損失を大幅に抑えるとともに、低粘度化と希薄潤滑下における信頼性を大幅に向上させました。
NSKがこれまで培ってきた固有の特殊熱処理技術、クリープ防止技術、設計技術、さらに繊維強化型プラケージを融合し、従来比2.5倍の長寿命を可能にしました。
繊維強化型プラケージの採用で定格容量や軸受のサイズを大きく変更することなく、軸受の回転による潤滑油の攪拌抵抗を最大3割減らしました。また、軌道溝オフセット仕様の採用で一層のユニット小型・軽量化に貢献しています。


超寿命EBR玉軸受


油中異物などを噛み込むことによって発生する表面起点型はく離に対して、転動体を強化することでより一層長寿命化を図ったトランスミッション用超寿命玉軸受となります。本製品は強化鋼球を組み込むことで長寿命化を実現し、重量比で約50%のサイズダウンが可能となりました。


油流制御機能付き一体型スラストニードル軸受


軸受の外径レースをATオイルが軸受内部に流れ込み易いように設計し、保持器には油流向上のための孔を設け、従来の1.5倍の油量が軸受を貫通することが可能となりました。これにより、ATユニット内部への油の供給バランスが最適化され、オイルポンプの小型化に貢献します。
また、新開発のパーシャルカールタイプレースは軸受の構成部品(ころ・レース・保持器)を部分的に保持して一体化することで内部すきまを向上。この結果、一体型スラストニードル軸受の課題であった偏心(軸ズレ)への耐久性を向上させることができました。


超高速大径玉軸受


NSKはハイブリッドカー向けのモータ用軸受として、内径160mm、外径190mm程度の大径軸受でありながら、自動車用途としては世界最高水準となるdmn200万以上の超高速化を可能にしました。本製品は、“炭素繊維強化PEEK保持器の採用”、“内輪案内の採用”、“内部設計及び長寿命化技術”という優れた特長によって、超高速回転に伴う耐久性の向上を実現しました。


低フリクションハブユニット軸受


横滑り防止装置などで必要とされる舵角センサを、コラムタイプ電動パワーステアリング(EPS)に内蔵しました。従来の舵角センサはハンドル部分に搭載されていますが、これをEPSと一体化させることで従来の舵角センサ設置スペースを不要にできます。EPSは従来の油圧式パワーステアリングに対し、燃費を3?4%も改善する特長を有しますが、この燃費改善EPSに舵角センサを内蔵することでEPSの付加価値と普及率を向上させ、自動車の燃費改善に貢献します。


舵角センサ内蔵 コラムタイプEPS


横滑り防止装置などで必要とされる舵角センサを、コラムタイプ電動パワーステアリング(EPS)に内蔵しました。従来の舵角センサはハンドル部分に搭載されていますが、これをEPSと一体化させることで従来の舵角センサ設置スペースを不要にできます。EPSは従来の油圧式パワーステアリングに対し、燃費を3?4%も改善する特長を有しますが、この燃費改善EPSに舵角センサを内蔵することでEPSの付加価値と普及率を向上させ、自動車の燃費改善に貢献します。


回生協調ブレーキシステム用ボールねじ


ねじ軸の変形を抑える転造・熱処理工程を開発し、一般的な工法である熱処理後のねじ軸溝の研削加工を廃止して、薄肉の中空ねじ軸の量産を可能にしました。
また、ボールが回路外へ出ることを防ぐNSK独自の構造を採用して、長期間にわたり高い信頼性を確保しています。
更に、研削ナットと転造軸の組み合わせにより転走面の表面粗さを低減させ、ボールねじの低フリクション性能を向上させました。これにより、ブレーキの制御性が向上し、自然な操作感の実現に貢献しています。



機械の摩擦を減らし、エネルギーロスを減らすベアリング。日本精工(NSK)ブースでは、世界有数のベアリングメーカーとして、これからのクルマ社会に貢献する技術をご紹介します。
NSKは、最先端の技術を駆使した電動パワーステアリング(EPS)や自動車向けのさまざまなベアリングなど、環境に優しいクルマづくりを支えるNSK製品を展示いたします。また、電気で走行する未来のEV技術、そして電気をつくるための風力発電向けの製品などもあわせて紹介いたします。
ブース内にはベアリングにまつわる技術やまさつの力など、来場者のみなさまに実際に体験してもらえるコーナーなどもご用意しておりますので、是非お立ち寄りください。