ブレーキフルード交換

2006年02月07日 36601km

エンドレスアドバンス製 DOT4を用意しました

ブレーキブリーダー

キャッチタンク

エンジンルーム内右側後部のカバーを外します

ブレーキマスターシリンダーが見えました

リザーバータンクのキャップを外します

リザーバータンクのフィルターも外します

ブレーキブリーダーを挿入します

今回はブレーキフルードの交換作業を行います。

ブレーキフルードは、エンドレスアドバンス製 RACING SUPER FLUID RF-450を用意しました。

また、通常使用するハンドツールに加え、ブレーキフルード抜き替え時に使用するブレーキブリーダーとブレーキフルードキャッチタンクも用意しました。


早速車両をリフトアップし、ロードホイールを取り外します。

エンジンルーム内右側後部にあるブレーキマスターシリンダーを囲み込む様に取り付けられているカバーを取り外します。 ブレーキマスターシリンダーが見えました。

ブレーキマスターシリンダーリザーバータンクキャップを外し、フィルターも外し、リザーバータンク内のブレーキフルードをスポイト等で吸い出しておきます。

ブレーキフルードを入れたブレーキブリーダーをブレーキマスターシリンダーリザーバータンクにセットします。

この時、ブレーキマスターシリンダーリザーバータンクフィルターを外している為、微細な異物も入り込ませない様にする注意が必要です。

ブレーキパイピングがクロス配管となっている為、左後輪、右前輪、右後輪、左前輪の順番にブレーキフルードの交換を行います。

まず左後輪のディスクキャリパー上部に取り付けられているエアブリーダーを確認します。

このエアブリーダーに被せているキャップを外します。

11m/mのメガネレンチをエアブリーダーにセットし、ブレーキフルードキャッチタンクのホースをエアブリーダーに外れる事の無い様に接続します。

これからブレーキペダルを踏み込み、ブレーキフルードの抜き替えを行います。

左後輪のディスクキャリパー

エアブリーfダーのキャップを外します

キャッチタンクのホースを接続します

ブレーキペダルを踏んで行きます

エアブリーダーを緩めました

ディスクキャリパーのエアブリーダーを約90°緩め、ブレーキを数回踏み込んで離します。

これ以上緩めると、エアブリーダーのネジ部からエアを吸い込んでしまう可能性が有ります。

また緩め方が少な過ぎると、ブレーキフルードが出て来ません。

Z33型車の場合には約90°緩めるのが理想的な様です。

この状態で、ブレーキペダルの奥迄踏み込むのに約2秒掛け、ブレーキペダルから戻す時にも約2秒掛けます。

早過ぎると確実な作業が出来ないばかりか、ブレーキ油圧系統にエアを混入する恐れも有ります。

この様にして、50回ブレーキペダルの踏み込みを行いました。

ブレーキフルードの抜き替えが終わりましたら、エアブリーダーを締めます。

この時、エアブリーダーの締め具合は緩くてももちろん駄目ですが、締め過ぎるとシート部が変形してしまい、ブレーキフルードが漏れる原因にもなりますので注意が必要です。

元通りの位置迄締めるか、元通りの位置より約30°以内余分に締める位が調度良いと思います。

右前輪のディスクキャリパー

エアブリーfダーのキャップを外します

キャッチタンクのホースを接続します

エアブリーダーを緩めました

左後輪のディスクキャリパーでブレーキフルードの抜き替えが終わりましたら、続いて右前輪のディスクキャリパーから同様にブレーキフルードの抜き替えを行います。

エアブリーダーを緩める角度は、同じく約90°で行いました。

ブレーキペダルを踏み込む回数は20回行っています。

右前輪のディスクキャリパーでブレーキフルードの抜き替えが終わりましたら、右後輪のディスクキャリパー、左前輪のディスクキャリパーの順にブレーキフルードの抜き替えを行います。

最初の左後輪のディスクキャリパーで50回、残り3輪のディスクキャリパーで20回ずつブレーキフルードの抜き替えを行うと、ブレーキフルードは1リットル弱の使用となります。

また、この様に行うと、ブレーキマスターシリンダー内、ブレーキパイピング内、ディスクキャリパー内のブレーキフルード全ての抜き替えが行えます。

全輪でのブレーキフルードの抜き替えが終わりましたら、再度ディスクキャリパーのエアブリーダーの締まり具合を確認します。

ブレーキフルードをリザーバータンクの元のレベル迄注入します。

解らない時には、リザーバータンクのMAX.レベル迄入れておきます。

ブレーキブリーダーをブレーキマスターシリンダーリザーバータンクから外し、リザイバータンクフィルターを挿入しキャップも取り付けます。

エンジンを始動し、マスターバックを効かせた状態でブレーキペダルを踏み込み、作業を行った全輪ディスクキャリパーのエアブリーダー、及び各ブレーキ部品と連結部からブレーキフルードの漏れが無い事を確認します。

ブレーキテスターを使用し、制動力が規定通りに得られている事を確認する事も大切です。


今回行いましたブレーキフルードの交換作業は比較的簡単に行えます。

しかし、最悪の場合ブレーキが効かなくなって人身事故に繋がる危険性も有りますので、十分に注意して作業を行う様にして下さい。

不明な点は予め克服し、熟知した上で作業を行う事を推奨いたします。

また、ブレーキフルードは塗料剥離成分を含有しておりますので、車両の塗装面等にブレーキフルードが付着しますと塗装面に変色や剥離が発生する事が有りますので十分な注意が必要です。

ブレーキフルードは湿気を吸着する様に作られていますので、多湿時や雨天時等の作業は控える事をお奨めいたします。

今回の様に日産自動車純正ブレーキフルード以外のブレーキフルードを使用した場合、寿命が短くなり短期間で再度ブレーキフルードを抜き替える必要が出て来る場合が有りますので、使用するブレーキフルードの仕様に従った期間で交換を行ってください。


今回は、作業者1名でブレーキペダルを踏みながら行うブレーキフルードの交換方法で作業を行いました。

他に、作業者2名で行う方法や、バキュームシステムを持ったブレーキフルードチャッチタンクを使用する方法等が有ります。

今回の作業で、一つのポイントとなる事は、ディスクキャリパーのエアブリーダーに取り付けるブレーキフルードキャッチタンクのホースは、エアブリーダーに接続してホースが上部に行く様にセットし、下向きに向きを変えブレーキフルードキャッチタンクに入る様にセットします。

要するに逆U時にセットする訳です。

反対にエアブリーダーに取り付けたホースを下側へ垂らせてしまうと、ベレーキペダルを踏み込んだ時に、ホース内にブレーキフルードが流れ込みますが、このホース内のブレーキフルードがブレーキフルードキャッチタンク内に全て落ちてしまい、ブレーキペダルを戻す時にエアを吸い込んでしまう場合が有ります。