バッテリー電圧安定器取り付け(試験採用)

2006年03月26日 39126km

FIAC 「剛力」

今回、取引業者にサンプル供給される形で ある製品を装着し試験する事になりました。

兵庫県赤穂市に本社を構える 株式会社 フィアック が製造・販売している「剛力」です。

製品の説明には、「「剛力」は、車の電圧を安定させる事により、車が本来持っている性能を引き出す製品です。アクセルの踏み込みなど急激な負荷がかかると、一時的に電圧が低下してしまい、車の各箇所への電圧供給は充分に行われません。「剛力」を装着すると、この電圧不足は解消され、ユーザーに快適なカーライフを提供する事ができます。」とあります。

製品を確認すると、内容的には大型のコンデンサーの様な物で、バッテリーのプラス端子とマイナス端子に接続しておき、通常はバッテリーからの電圧供給を受け満充電状態となっています。

車両の加速時等で、急に電圧を多く必要とされる場合にこの製品内部に蓄電されておりました電圧をバッテリー及び車両側へ供給する事により、一時的な電圧低下を防ごうとした製品です。


この手の製品は一切信用していないのですが、今回は試験採用という事で取り付けてみる事にしました。

早速、取り付け作業に入ります。

製品本体

バッテリールームのカバー

バッテリールームのカバーを取り外しました

バッテリープラス端子カバーも外します

プラス側は、この端子に取り付けます

バッテーリールームに取り付けられているカバーを取り外し、バッテリープラス端子カバーも外しておきます。

装着する製品の端子は8m/m端子が採用されておりますので、バッテリープラス側に接続する部位は、画像の様にバッテリー端子に取り付けられている分岐コネクターの配線取り付け側に接続しました。

この部位の8m/mのナット(頭部対面12m/m)を一旦取り外し、製品のプラス側接続端子を挿入し、再び8m/mのナットを取り付けます。

これで、プラス側の配線は完了です。

マイナス側に接続する部位は、画像の様にバッテリーマイナス端子に直接接続しますが、バッテリーマイナス端子は6m/mのボルトで、製品の端子は8m/m端子が採用されておりますので、内径6m/mの平ワッシャーを2枚用意し、1枚をバッテリーマイナス端子に装着し、続いて製品のマイナス側端子を挿入・・・。

更にもう1枚の平ワッシャーを装着し、6m/mのナットで取り付けました。

要するに、6m/mの平ワッシャーで挟み込む様に製品のマイナス端子を取り付けております。

正式には、製品のマイナス側端子を6m/m端子に交換してから取り付ける事を推奨いたします。

また、車両に取り付けられておりますバッテリー端子のネジ部は、エンド部が予め潰されており、そのままではナットの取り付けが出来ませんので、このネジ部を予めタップでネジを切り直す等の処置を行っておく必要があります。

これでマイナス側の配線も完了し、製品の配線は完了しました。

マイナス側は、平ワッシャーに挟み込み取り付けました

プラス側端子の取り付けが完了しました

マイナス側端子の取り付けも完了しました

バッテリールームのカバーを取り付け作業は完了です

製品の取り付けが完了しました

束線バンドの余分な部分は切り取ります

製品本体をこの部位に取り付けました

製品本体を固定します。

どこに取り付けても構わないですが、他の部品と擦れ合ったり干渉して損傷等をしない箇所に取り付けます。

また、製品の開口部を必ず下向きとなる様に取り付ける事が大切です。

本体を固定する箇所が決まりましたら、製品に付属している束線バンドで固定します。

今回は、画像に写っている箇所に取り付けています。

束線バンドで取り付け後、束線バンドの不要な部分はニッパー等で切断しておく様にします。

最後に製品の取り付け箇所を再確認し、確実に取り付けられている事を確認します。

確実に取り付けられている事が確認出来ましたら、最初に取り外しておりましたバッテリープラス端子カバー、バッテリールームカバーを元通りに取り付けます。

ここでエンジンを始動し、車両の電装部品が正常に作動する事を確認します。

製品の取り付けは、非常に簡単ですので、10分程で完了しています。

今後、試運転の結果 どう変化が起きたか? あるいは製品の取り付けによって燃料消費率がどの様に変化したかを確認し、順次掲載して行きます。





(1)株式会社 フィアック 「剛力」 装着後実施した試運転での車両の運行状態について・・・

いつもの様に暖機運転を行い、試運転に出発しました。

1速から発進して直ぐに感じられたのは従来以上のスムーズな加速です。

エンジンのトルクが増大した様に感じられました。

また、平坦路を1速~6速での前進走行時、常にエンジン回転数を1500rpm以上キープしていないとスムーズな加速が得られませんでしたが、このエンジン回転数が1000rpm以上であれば、従来通りにスムーズな加速が得られる様になりました。

通常走行時には、従来のアクセル開度よりも大幅に少ない開度で走行する様になったと感じています。

総論として、エンジン自身のトルクアップが図られた分、アクセル開度が減少したという事になります。

また平坦路における通常走行では、従来よりも最低保持エンジン回転数が低下した事から、走行ギヤの段数が1段上昇した事になります。

体感上での評価は「良」というべきでしょうか・・・。


(2)株式会社 フィアック 「剛力」 装着後の燃料消費率の変化について・・・

装着前

 2003年03月18日 22km ~ 2006年03月26日 39126km

  走行距離   39104km

  燃料給油量 4886.89ℓ

  燃料消費率 8.00181km/ℓ

装着後(第1回)

 2006年03月26日 39162km ~ 2006年04月02日 39789km

  走行距離   627km

  燃料給油量 67.72ℓ

  燃料消費率 9.25871km/ℓ

装着後(第2回)

 2006年04月02日 39789km ~ 2006年04月13日 40370km

  走行距離   581km

  燃料給油量 66.20ℓ

  燃料消費率 8.77643km/ℓ

装着後(第3回)

 2006年04月13日 40370km ~ 2006年04月20日 41015km

  走行距離   645km

  燃料給油量 67.00ℓ

  燃料消費率 9.62686km/ℓ

装着後(第4回)

 2006年04月20日 41015km ~ 2006年04月29日 41630km

  走行距離   615km

  燃料給油量 69.09ℓ

  燃料消費率 8.90143m/ℓ

装着後(第5回)

 2006年04月29日 41630km ~ 2006年05月03日 42270km

  走行距離   640km

  燃料給油量 65.10ℓ

  燃料消費率 9.83102km/ℓ

装着後(第6回)

 2006年05月03日 42270km ~ 2006年05月05日 42998km

  走行距離   728km

  燃料給油量 65.2ℓ

  燃料消費率 11.16564km/ℓ

装着後(第7回)

 2006年05月05日 42998km ~ 2006年05月12日 43621km

  走行距離   623km

  燃料給油量 70.36ℓ

  燃料消費率 8.85446km/ℓ

装着後(第8回)

 2006年05月12 43521km ~ 2006年05月24日 44258km

  走行距離   737km

  燃料給油量 69.60ℓ

  燃料消費率 10.58908km/ℓ

装着後(第9回)

 2006年05月24日 44258km ~ 2006年06月04日 44872km

  走行距離   614km

  燃料給油量 67.97ℓ

  燃料消費率 9.03339km/ℓ

装着後(第10回)

 2006年06月04日 44872km ~ 2006年06月18日 45479km

  走行距離   607km

  燃料給油量 67.00ℓ

  燃料消費率 9.05970km/ℓ

装着後平均(第1回~第10回合計平均)

 2006年03月26日 39162km ~ 2006年06月18日 45479km

  走行距離   6317km

  燃料給油量 675.24ℓ

  燃料消費率 9.35519km/ℓ

燃料消費率の変化割合

  装着前   8.00181km/ℓ

  装着後   9.35519km/ℓ

  変化割合 16.91342%燃費向上





以上で、株式会社 フィアック 「剛力」装着後実施した試運転での車両の運行状態についての報告と、燃料消費率の変化についてのデータ分析を終了させていただきます。

いかなる車両、運転状態においても、同じデータが当てはまるかどうかは解りませんが、他の方にも車両への装着をお奨め出来る事が判明いたしました。

よろしければ、同じ様にデータを取り装着前と装着後を比較してみられてはいかがですか?

余白

株式会社 FIAC(フィアック)

兵庫県赤穂市黒崎町68番地

Tel.(079)166-0137