2006年03月29日 39354km
TSC エンジンクリーナー(サンプル)
エンジンルーム内を小まめに手入れしていても、手が届かない奥の方や、隅の方にはほこりが少しずつ溜まっていってしまいます。
今日は、巴商会がオリジナル製品として新発売となりました「TSC エンジンクリーナー」のサンプルが届きましたので、エンジンルーム内の洗浄を実施してみる事にしました。
洗浄前のZ33型 エンジンルーム全景
ほこりが付着しているインテークエアダクト周辺
ほこりが付着しているFr.ストラットLh.アッパーマウント周辺
蒸発油脂が付着しているエンジンフード裏面
エンジンルーム内をよく確認すると、やはり少しほこりが付着し汚れています。
手の届く範囲では日常的に綺麗に手入れしていますが、手が届かない所は仕方ないのかも知れません。
各部に付着したほこり、またパワーステアリングフルードリザーバータンクの上部部位のエンジンフードに付着した蒸発油脂等の洗浄を行います。
TSC エンジンクリーナーを洗浄する部位に吹き付けます。
この時は、エンジン及びエンジンルーム内各部品が完全に冷えた状態の時に行う事が大切です。
エンジンルーム内を先に噴き付け、後からエンジンフード裏側に吹き付ける様にします。
TSC エンジンクリーナーを吹き付けます
エンジンルーム内から吹き付けました
続いてエンジンフード裏側にも吹き付けます
シャワーでTSC エンジンクリーナーを完全に洗い流します
エアダスターで水分を吹き飛ばします
綺麗になったエンジンルーム全景
綺麗になったFr.ストラットLh.アッパーマウント周辺
TSC エンジンクリーナーが均一に吹き終わりましたら、続いて上水をシャワーで注ぎ、先程吹き付けましたTSC エンジンクリーナーを完全に洗い流します。
少しでも残ってしまうと、その部位の変質に繋がる恐れがあります。
まずエンジンフード裏側を洗い流し、続いてエンジンルーム内を洗い流す様にします。
TSC エンジンクリーナーが完全に流れ落ちましたら、続いてエアダスターを用意し、上水で濡れている箇所を乾かして行きます。
この作業もエンジンフード裏側から乾かし、続いてエンジンルーム内を乾かす様に作業を進めます。
この時には、少しの水分も残さない様に細かな作業を行う事が大切です。
完全に上水が乾きましたらエンジンを始動します。
エンジンの掛かり具合、電装部品の作動状態に異常が無い事を確認します。
洗浄した後、エンジンルームを確認すると、新車時の様な綺麗なエンジンルームになっていました。
手の届かない奥の方や、隅々迄綺麗に仕上がっています。
綺麗になったエンジンフード裏側
蒸発油脂の跡も綺麗に消えました
今回は、あえてエンジンルーム内を洗浄しましたが、必要もないのにエンジンルーム内を洗浄すると使用しました洗剤、上水等が電装系統の部品に悪影響を及ぼす恐れが有ります。
コネクターシーリング等から上水等が浸入すると、長年掛かって端子が腐食し、その端子が接触不良を起こし、車両全体の運転状態に悪影響を与える事例が多く報告されています。
またオルタネーター内部に上水等が侵入すると、内部でスパーク発生等の発生が起こり、オルタネーター本体の寿命に影響を与えたり、その他関係する電装系統の部品に悪影響を及ぼす恐れが有ります。
その他、数多くの故障事例が報告されているエンジンルーム内の洗浄作業ですので、くれぐれも過剰な洗浄は行わないで下さい。
また、専門の知識が無いままこの作業を行うことも、車両に重大な影響を与える事が有りますので慎む事が大切です。
今回、このページで紹介しました「TSC エンジンクリーナー」を使用する際の注意事項としまして、
塗装、メッキ部、樹脂類の表面を変質させる事がありますので、影響が無い箇所で試験してから使用する事を推奨いたします。
また、使用後は充分な上水等で洗い流し、洗浄箇所に残らない様にする事も大切です。
ユーザーが行う日常の手入れとして、エンジンルーム内をウェス等で清掃し、常に綺麗なエンジンルームを保つ様心掛ける事が大切です。