バッテリー交換

2006年04月20日 41013km

BOSCH製 MP60B24L型を用意しました

パッケージから取り出しました

新車時から取り付けられているバッテリーを点検すると、端子電圧、容量共に充分に使用できる状態でしたが、既に3年 40000km以上使用している為、今回交換する事にしました。

新たに準備したバッテリーは、BOSCH製 MEGA POWER 60B24L型バッテリーです。

BOSCH製バッテリーは、SR-XX、MEGA POWER共に多くの製品を使用し、高い性能実績を得ていますので安心して使用することが出来ます。

また、今回は車両のデータを消去しない様なバッテリーの交換方法を用いて作業を進めています。


最新鋭の自動車では、バッテリーを交換するだけでトラブルが発生する事が数多く報告されていますので、こんなトラブルを避ける為にも、今回紹介する方法でバッテリーを交換する事を推奨いたします。


今回は、車両に取り付ける新品のバッテリー以外に、車両データのバックアップ電源用にもう1つバッテリーを用意しました。

また、このバックアップ電源用バッテリーと車両を接続する為にバックアップ電源用ケーブルも作成し用意しました。

バックアップ電源用バッテリー

バックアップ電源用ケーブル

バックアップ電源用バッテリー接続側

車両取り付け側

今回 用意しましたバックアップ電源用バッテリーは新品ですが、端子電圧が12vあるバッテリーであれば、問題なく作業を進める事が出来ます。

バックアップ電源用ケーブルは、呼径1.25の赤黒Wコードを2m準備し、バックアップ電源用バッテリー接続側にはブースターケーブルの端部に取り付けられているクリップを取り付け、車両取り付け側には車両の接続するネジ部の径により6mm、8mm等の○端子を取り付けます。

今回は、車両取り付け側には汎用性を考慮し、8mmの○端子を取り付けました。

単にブースターケーブルを用意してバックアップ電源用ケーブルとして使用する事も出来ますが、この場合には車両に取り付ける側のクリップが外れてしまわない様に充分に注意しながら作業を行う必要があります。

バッテリーカバーを取り外します

バッテリーが格納されているスペース

バッテリープラス端子カバーを取り外します

クリップを外し・・・

フードリッジカバーLh.を取り外します

クリップを外し・・・

カウルトップカバーLh.を少し浮かせます

バッテリー交換作業に取り掛かる前に、Z33型の場合、バッテリーがバッテリーケースに格納される形で取り付けられている為、最初にバッテリーカバー等を取り外しておく必要があります。

まずバッテリーカバーを取り外し、バッテリープラス端子カバーを取り外します。

次にクリップを外しフードレッジカバーを取り外します。

更にクリップを外しカウルトップカバーLh.の前端部が少し浮く様にします。

フードリッジカバーLh.が外れ、カウルトップカバーLh.が浮かせられましたらバッテリークランプを取り外します。

バッテリークランプの前側に取り付けられている長いクランプボルトは、ナットを完全に緩め外した状態でバッテリークランプ及び車体から取り外します。

バッテリークランプの後ろ側に取り付けられている短いクランプボルトは、ナットを少し緩めた状態でバッテリークランプと共に車体から取り外します。

バッテリークランプを取り外します

クランプボルトを取り外しました

バッテリークランプが外れました

プラス側ターミナルのナットを外します

バックアップ電源用ケーブルを接続しました

プラス側のみクランプを取り付けました

バッテリープラス側ターミナルの分岐端子に取り付けられている8m/mのナット(頭部対辺寸法12m/m)を1個取り外します。

この時、分岐端子と車両電源ケーブルが外れてしまわない様に手で車両側電源ケーブルを分岐端子に押し付けておきます。

バックアップ電源用コードの赤コード側○端子を、このバッテリープラス側ターミナルの分岐端子に取り付け、取り外したナットで締め付けます。

バックアップ電源用ケーブルの赤コード側クランプをバックアップ電源用バッテリーのプラス端子に取り付けます。

バッテリーマイナス側ターミナルを締め付けている6m/mのナット(頭部対辺寸法10m/m)を緩めマイナス側端子が外れる状態にします。

この時、このナットを緩め過ぎるとマイナス端子締め付け用ボルト&ナット挿入穴内でボルト&ナットが遊んでしまい、接触不良となりバックアップ電源としての機能を果たさなくなりますので注意が必要です。

バックアップ電源用コードの黒コード側○端子を、マイナス端子締め付けボルトに、別途用意しましたナット&平ワッシャーを使用して取り付けます。

バックアップ電源用ケーブルの黒コード側クランプをバックアップ電源用バッテリーのマイナス端子に取り付けます。

バッテリーターミナルをマイナス側、プラス側の順に車両に取り付けられているバッテリーから取り外して行きます。

マイナス側ターミナルの締め付けナットを緩めます

マイナス側もバックアップ電源用ケーブルを接続しました
プラス側、マイナス側共にクランプを取り付けました

マイナスターミナルを外しました

プラス側ターミナ締め付けナットを緩めます

プラスターミナルを外しました

取り外したプラス側ターミナルは、ボディーに接触するとショートしてしまいますので、ウェス等を巻き付け絶縁しておきます。

プラス側ターミナルはウェス等を巻き付けます

取り外した古いバッテリー

用意した新しいバッテリーを挿入しました

プラスターミナルを取り付けました

マイナスターミナルも取り付けました

バックアップ電源用ケーブルを取り外しました

バッテリークランプを取り付けました

車両のバッテリーケースに取り付けられておりました古いバッテリーを取り出します。

思う以上にバッテリーには重量が有りますので注意が必要です。

新しく用意しておりますBOSCH製バッテリー MEGA POWER 60B24Lを、車両のバッテリーケースに挿入します。

バックアップ電源用ケーブルをバックアップ電源用マイナス端子、バッテリーターミナルマイナス側、バックアップ電源用プラス端子、バッテリーターミナルプラス側の順に取り外します。

フードリッジカバーLh.を取り付けます

バッテリープラス端子カバーを取り付けました

バッテリーカバーを取りけ完了です

バッテリークランプを取り付け、バッテリーを固定します。

バッテリークランプを締め過ぎると、バッテリーの変形、破損等に繋がりますので注意が必要です。

ここでエンジンを始動し、エンジンの運転状態、各種電装品の作動状態、記憶状態等を点検します。

また、オルタネーターの充電電圧、電流等の確認も行った方がより完璧です。

最後に、最初に取り外しておりましたカウルトップパネルLh.、フードリッジカバーLh.、バッテリープラス側カバー、バッテリーカバーを取り付けます。

バッテリー内には、電解液として希硫酸が入っておりますので、バッテリーを横倒し等すると この希硫酸がバッテリーから外へ出て、車両、人体に重大な障害を起こすことがあり、地球環境にも悪影響を及ぼす事がありますから充分な注意が必要です。

使用済みのバッテリーは専門の回収業者に引渡し、処理を行う必要が有ります。

バックアップ電源用ケーブルを脱着する時には、バッテリープラス側ターミナル〜バックアップ電源用バッテリープラス端子を接続してから、バッテリーマイナス側ターミナル〜バックアップ電源用バッテリーマイナス端子を接続し、取り外す際には逆の順で進めます。

バッテリープラス側ターミナルを接続し、バックアップ電源用バッテリープラス端子を接続せずにバッテリーマイナス側ターミナルを接続すると、バックアップ電源用バッテリーに接続する為のクランプが、プラス側とマイナス側が接触してしまいショートする事が考えられますので、順番を守り、確実な作業を行ってください。

バックアップ電源用ケーブルでショートを起こすと、車両内部のECU等に重大な損傷を齎す事にもなりかねません。

バックアップ電源用ケーブルは、単にブースターケーブルでも可能です。

また、○端子を取り付けましたバックアップ電源用ケーブルを用意し使用しましたが、○端子の代わりにワニ口クリップ等を使用する事も可能です。

いずれの場合にも、ボルト&ナットで確実に締め付けていない事から、外れてしまう事が有りますので、外れてしまわない様に充分に注意して作業を行う事が大切です。

また、バックアップ電源用ケーブルのプラス側はバッテリーターミナルに限らず、オルタネーターB端子、エンジンルーム内にバッテリーを配置していない車両ではエンジンルーム内のプラス電源ターミナル等に接続しても構いません。

但し、常時電源が掛かっている配線でも、バックアップ電源を接続出来ない配線(例えば、インジェクター電源側配線等)も有りますので、解らない場合にはバッテリープラス側のターミナルに接続する事を推奨いたします。

マイナス側も、エンジン等ボディーアースが確実に取れる場所でも構いません。

簡単な作業で、誰にでも行えそうですが、誤った方法で装着、交換を行うと、車両内部の電気装置(特にECU)を損傷させ、修理費用が?0000円、?00000円と必要になってくる場合も有りますので充分に注意をして作業を進める事を推奨いたします。