2006年09月01日 50326km

総走行距離も50000kmを越え、エンジン補機ベルト(オルタネータ駆動&パワーステアリングポンプ駆動ベルト、エアコンコンプレッサー駆動ベルト)に少し割れが発生して来ました。

割れの程度は少しですが、今回は早目に交換する事にしました。

交換する際に使用するベルトは、

オルタネータ駆動&パワーステアリングポンプ駆動ベルト
 ・・・・・・ 
PITWORK AY140-61175

エアコンコンプレッサー駆動ベルト
 ・・・・・・ 
PITWORK AY14N-4094E

を、用意しました。

今回も、PITWORKブランドの製品を使用します。

早速、エンジン補機ベルトの交換作業に入ります。

エンジンフードを開け、エンジン補機ベルトの取り付けられている状態を確認します。

エンジンルーム上部からでエンジン補機ベルトの交換作業は困難な為、車両をリフトアップし、エンジンルーム下側から作業を行う事にしました。

エンジンルーム下側に取り付けられているアンダーカバーを取り外します。

今回も、PITWORKブランドの製品を用意しました

Z33型車 エンジンルーム全景

車両をリフトアップしました

取り外したエンジンアンダーカバー

エンジンルームを下側から見ます

ベルトが取り付けられている状態を確認します

ベルト取り付け図(整備要領書より)

ロックボルトを緩めます

アジャストボルトを緩めます

エンジンアンダーカバーが外れましたら、エンジンルーム下側よりエンジン補機ベルトの取り付けられている状態を確認します。

このエンジン補機ベルトが取り付けられている状態は、必ず覚えておく必要が有りますので、もし覚え切れない場合にはメモする等、現在のエンジン補機ベルト取り付けられている状態が解る様にしておく必要があります。

Z33型車の場合、2本のエンジン補機ベルトが使用されており、外側にはオルタネーター駆動&パワーステアリングポンプ駆動ベルト、内側にはエアコンコンプレッサー駆動ベルトが取り付けられています。

エンジン補機ベルトは、外側に取り付けられているベルトから先に取り外して行きます。

まず、オルタネーター駆動&パワーステアリングポンプ駆動ベルト調整用アイドラープーリー(テンショナープーリー)の中央にあるロックナットを緩めます。

続いて、オルタネーター駆動&パワーステアリングポンプ駆動ベルト調整用アイドラープーリー(テンショナープーリー)のアジャストボルトを緩めます。

アジャストボルトは多い目に緩めた方が作業性が上がりますが、緩め過ぎるとアジャストボルトが調整用アイドラープーリーから外れてしまいますので、アジャストボルトの長さを確認しながら、出来るだけ多い目に緩める様にします。

内側のベルトもロックボルトを緩め・・・

アジャストボルトを緩めます

ベルトを手で外します

内側のベルトも手で外します

エンジン補機ベルトが外れました

外れたエンジン補機ベルト

少し割れが見受けられます

エアコンコンプレッサー駆動ベルトも調整用アイドラープーリーの中央にあるロックナットを緩め、アジャストボルトを緩めます。

ベルトが緩みましたら、ベルトを手で外して行きます。

各補機ベルトのベルト調整用アイドラープーリーに掛かっている箇所をエンジンの前側へ移動させる様にずらせると、簡単にベルトをプーリーから外す事が出来ます。

エンジン補機ベルトが外れました。

ベルトが外れた後、各プーリーに摩耗、損傷等の異常が無いかを確認します。

摩耗、損傷等がある場合には、当該プーリーを交換する必要があります。

摩耗、損傷等があるプーリーをそのまま使用し続けた場合には、新品のベルトを装着した場合にでも、ベルトが早期に損傷、劣化してしまいます。

今回、確認しましたが、各プーリーには摩耗、損傷等は見受けられませんでした。

外れたベルトを裏返しにし、よく確認してみます。

やはり、全周に渡って少し割れが発生していました。

これ位の割れでは断裂する危険性は皆無に等しいですが、予防整備の観点からも今回 交換する事は正しかったと思います。


続いて、新品のベルトを取り付けて行きます。

念の為に、取り外した古いベルトと、用意しています新品のベルトが同一の製品かを確認しておきます。

内側のベルトを取り付け調整します

ベルトの張り具合を確認します

ベルト調整用アイドラープーリーのロックナットを締め付けます

外側のベルトも取り付け調整します

ベルト調整用アイドラープーリーのロックナットを締め付けます

ベルトの張り具合を確認します

エンジンルーム上部からベルトの張り具合を点検します

内側のベルトから、古いベルトが取り付けられていた通りに新品のベルトをプーリーに掛けて行きます。

最後に調整用アイドラープーリーにベルトを掛けます。

全てのプーリーにベルトが掛かりましたら、プーリーの溝にベルトが確実に掛かっている事を確認します。

確認出来ましたら、ベルトの張り具合を確認しながら、ベルト調整用アイドラープーリーのアジャストボルトを締めて行きます。

ベルトが規定値に調整出来ましたら、ベルト調整用アイドラープーリーのロックボルトを締め付けます。

次に外側のベルトを、古いベルトが取り付けられていた通りに新品のベルトをプーリーに掛けて行きます。

最後に調整用アイドラープーリーにベルトを掛けます。

全てのプーリーにベルトが掛かりましたら、プーリーの溝にベルトが確実に掛かっている事を確認します。

確認出来ましたら、ベルトの張り具合を確認しながら、ベルト調整用アイドラープーリーのアジャストボルトを締めて行きます。

ベルトが規定値に調整出来ましたら、ベルト調整用アイドラープーリーのロックボルトを締め付けます。

ベルト調整用アイドラープーリーのロックボルトを締め付けると、ベルト調整様アイドラープーリーがベルト張り方向へ動き若干ベルトが張られた状態となりますので、この事を予測してベルトを調整する必要があります。

ベルトの張り具合の確認は、ベルトのスパンが一番長い箇所で確認する必要もあります。

もう一度、全てのプーリーにベルトが確実に掛かっているか・・・。

ベルト調整用アイドラープーリーのアジャストボルトが確実に締まっているかを最確認します。

ここでエンジンを始動し、エンジンを暖機状態にします。

エンジンをレーシングし、各エンジン補機ベルトが滑りによって発生する鳴きが起きないかを確認します。

エンジンを停止し、エンジン補機ベルトが各プーリーに確実に掛かった状態となっているか・・・。

また張り具合も規定値通りかを再確認します。

全てが確実であれば、エンジンアンダーカバーを取り付け、作業は完了です。

慣れてしまえば、簡単。

一連の作業時間は、約20分でした。