ボディー塗装面磨き

2006年10月13日 52193km

マスキングテープで角部等をマスキング保護します

細かな線傷が無数に付いています

トラップ粘度で異物を除去します

新車で購入してから3年が過ぎ、走行距離も50000kmを過ぎました。

日常の手入れは、ボディー、機能部品も含め、こまめにメンテナンスしています。

しかし、どんなに手入れをしていても、やはりボディーには細かな傷が付いていってしまいます。

特に黒色系、赤色系塗装ボディーは、この様な細かな傷が付くと非常に目立って来てしまいます。

今回は、この様に付いてしまった細かな傷を一掃すべく、ボディー塗装面を磨く事にしました。

まず、ボディー全体が常温に冷めている状態である事を確認します。

真夏の炎天下では、ボディー全体が暑くなっていますので、日陰に入れる等してボディー全体の温度を下げます。

このボディー全体が常温に冷めている状態から、車両全体に充分に流水を掛け、通常の洗車を行います。

続いて、洗剤等を使用し、ボディーに付着している油脂類(ワックス等)を除去します。

この時には、油脂類(ワックス等)を完全に除去出来なくても大丈夫ですので、粗方の油脂類(ワックス等)を除去する様にします。

ボディーに付着した粗方の油脂類(ワックス等)の除去が終わりましたら、ボディーに付着している細かな異物(タール、ピッチ、鉄粉等)をトラップ粘度を使用し除去して行きます。

この作業を怠ると、この後 行うポリッシュ作業時に、ポリッシュバフにこの細かな異物(タール、ピッチ、鉄粉等)が付着し、余計に傷をつけてしまう事になってしまいます。

トラップ粘度で細かな異物(タール、ピッチ、鉄粉等)を取り除きましたら、柔らかいタオル等を使用し、ボディー全体に付着した水分を拭き取ります。

ここで一旦、ボディーの状態を確認してみます。

やはり、ボディー全体に細かな線傷が無数に付いてしまっています。

日常の手入れはこまめに行っていても、画像の通り細かな線傷が無数に付き、ボディーの輝きを曇らせてしまっています。

これから、ボディーをポリッシュで磨いて行きますが、その前に準備をします。

ボディーに設けられているプレスライン、エンドライン、ボディー外側に取り付けられているライト類、エンブレム類等にマスキングテープでマスキング保護を行います。

このマスキング保護を行わないと、ボディープレスライン、繋ぎ目等の角部を集中してポリッシュしてしまう結果となり、この部分の塗装面を大きく研磨し、塗装面を薄くしてしまったり、あるいは下地が見えて来てしまったりする事があります。

手間が掛かる作業ですが、細かく丁寧にマスキング作業を行う様にします。

このマスキング作業が終わりましたら、ポリッシュを使用しボディー塗装面を磨いて行きます。

ボディーを磨く部分に、明るい電灯(水銀灯等)を照射し、細かな傷が見え易い様に明るくしておきます。

使用するコンパウンドは、最初は極細目コンパウンド、次に鏡面加工用コンパウンドを使用し仕上げました。

使用するコンパウンドを換える際には、必ずバフも交換するようにします。

そうしないと、極細目コンパウンドが付着しているバフに、鏡面加工用コンパウンドを付けても、鏡面加工用コンパウンドよりも極細目コンパウンドに磨く率の方が高い為、極細目コンパウンドを使用している状態となってしまうからです。

また、これらのコンパウンドは、バフに付着させるのではなく、専用のスポンジでボディーに薄く塗布する様にしておきます。

厚くコンパウンドを塗布してしまうと、周りに飛び散り、後の拭き取り作業が大変になります。

ポリッシュは、慣れない方が行う場合、スピードが速過ぎる事が多々あります。

ポリッシュの回転スピードは控え目にして磨いて行く様にすると、確認しながら確実に細かな傷を消して行く事が出来ます。

また、磨く場所により、ポリッシュの種類を変えたり、バフの種類を換える等の工夫も必要になって来ます。

磨く部分に明るい電灯(水銀灯等)を照射しながら、少しずつ丁寧に磨いて行きます。

焦って大雑把に磨いてしまうと、ボディーの塗装面に余計な傷を付けてしまう結果にもなりかねません。

磨く部位のマスキングが終わりました

スポットライトを当てます

専用のスポンジでボディーにコンパウンドを塗布します

スピードを控え目にポリッシャーで磨いて行きます

コンパウンドを換えるとバフも換えます

磨く場所によってはポリッシャーの種類も換えます

マスキングテープを剥がします

ボディーの輝きが新車時の様に戻りました

細かくチェックしながら磨いて行きます

時折、柔らかいウェス等でコンパウンドを拭き取り、細かくチェックしながら磨いて行きます。

ボディーの塗装面全体の磨きが終わりましたら、マスキングテープを剥がして行きます。

マスキングテープを剥がし終えましたら、マスキングテープに貼ってあった箇所を、ポリッシャーを使用せず、手作業で磨いて行きます。

細かな部分が残っていますので、丁寧な作業が必要となって来ます。

また、細かな隙間にコンパウンドが入り込んでしまった場合には、柔らかい毛が植毛されたブラシ等でコンパウンドを取り除く様にします。

マスキングテープが貼ってあった箇所の磨き作業も終わりましたら、ボディー全体をもう一度よく見て、磨き残しが無い事を確認します。

コンパウンドの拭き残しの無い事も、この時に確認しておきます。

ここまでの作業が終わりましたら、ボディー全体に充分な流水を掛け、再び通常の洗車を行います。

続いて、洗剤等を使用し、ボディーに付着しているコンパウンドに含まれているの油脂を除去します。

柔らかいタオル等を使用し、ボディー全体に付着した水分を拭き取ります。

ここで一旦、ボディーの状態を確認してみます。

ボディー全体に目を配り、細かな線傷が一掃されている事を再度確認します。

実際に、磨き終わったボディーの塗装面を確認すると、新車時の様な輝きが蘇りました。

新車時のピカピカ状態と言った所でしょうか。

以上の確認作業が終わりましたら、ボディー保護剤(ワックス等)をボディー塗装面に塗布し、作業は完了です。

今回の作業は、専門の慣れた人間が行いましたが、一連の作業が終了するまでに約4時間もの時間を必要としました。

焦らず、丁寧に確実な作業を行うには、やはりこれ位の時間が必要なのかも知れません。


ピカピカ☆

余白