2007年05月06日 005203km
リフトアップしました
ドレーンプラグを外し・・・
ギヤオイルを抜き取ります
取り外したドレーンプラグ
マグネットに付着した鉄粉等を綺麗に取り除きました
フィラープラグを取り外します
取り外したフィラープラグ(外側から)
取り外したフィラープラグ(内側から)
D/Fギヤオイルを注入します
D/Fギヤオイルが溢れ出て来ました
溢れ出て来る余分なD/Fギヤオイルは出し切ります
車両をリフトにセットし、リフトアップします。
ファイナルドライブ下側に取り付けられているドレーンプラグを取り外します。
ドレーンプラグを取り外す際には、ドレーンプラグとファイナルドライブのネジ部に引っ掛かり等がなくスムーズに回り、損傷・変形等していない事を確認しておく必要があります。
取り外したドレーンプラグには、鉄粉吸着用のマグネットが取り付けられています。
このマグネットには多くの鉄粉が付着していました。
このマグネットに付着している鉄粉を完全に除去し、綺麗に清掃しておきます。
また取り外したドレーンプラグのパッキンは、オイル漏れ等がなくても新品に交換する事を推奨いたします。
ドレーンプラグの清掃、ドレーンパッキンの交換が出来ましたら、ディファレンシャルギヤオイルが抜け切るのを待って、ドレーンパッキンを取り付けたドレーンプラグをファイナルドライブに取り付けておきます。
この時には、必ずメーカーが指定する規定トルクで締め付ける事を推奨いたします。
6号機の運行を開始して、既に総走行距離が5000kmを越えました。
ファイナルドライブに充填されているディファレンシャルギヤオイルを交換する事に・・・。
早過ぎる・・・、って言われる方も多い様ですが、新車時には金属粉の微細なものが極僅かながら残っており、ディファレンシャルギヤオイルに混ざりファイナルドライブ内を循環しています。
この為に、早期にディファレンシャルギヤオイルの交換を行い、極僅かながらファイナルドライブ内に残っている微細な金属粉を洗い流す様にしています。
ドレーンプラグの締め付け具合が緩い場合、ディファレンシャルギヤオイルが漏れたり、ドラーンプラグが脱落し、ディファレンシャルギヤオイルが抜けてしまい、ファイナルドライブの内部が損傷してしまう事があります。
ドレーンプラグの締め付け具合が過度な場合、ファイナルドライブのドレーンプラグ取り付け部のネジが損傷したり、ドレーンパッキンが損傷・変形等し、ディファレンシャルギヤオイルが漏れてしまう原因となります。
また、フィラープラグの締め付け具合が緩い場合、ディファレンシャルギヤオイルが漏れたり、フィラープラグが脱落し、ディファレンシャルギヤオイルが出てしまったり、異物がファイナルドライブ内部に入り込む原因となります。
フィラープラグの締め付け具合が過度な場合、ファイナルドライブのフィラープラグ取り付け部のネジが損傷したり、ドレーンパッキンが損傷・変形等し、ディファレンシャルギヤオイルが漏れてしまう原因となります。
なお、ブレーキ&パーツクリーナー等を使用する場合には、温度が高い箇所に噴射すると引火や爆発する場合もありますので特に注意が必要です。
ドレーンプラグの取り付けが完了しましたら、フィラープラグを取り外します。
フィラープラグを取り外す際にも、フィラープラグとファイナルドライブのネジ部に引っ掛かり等がなくスムーズに回り、損傷・変形等していない事を確認しておく必要があります。
取り外したフィラープラグを綺麗に清掃しておきます。
また取り外したフィラープラグのパッキンも、オイル漏れ等がなくても新品に交換する事を推奨いたします。
フィラープラグの清掃、フィラーパッキンの交換が出来ましたら、いつでもファイナルドライブに取り付けが出来る様に準備し、置いておきます。
バケットポンプ等を使用し、車両に適合するディファレンシャルギヤオイルを注入して行きます。
今回 使用するディファレンシャルギヤオイルは、住鉱潤滑剤 SUMICO ギヤオイル GL-5 80W-90です。
ファイナルドライブのフィラープラグ取り付け穴から、注入しているディファレンシャルギヤオイルが溢れ出て来るまでバケットポンプ等をポンピングしながら注入します。
ファイナルドライブのフィラープラグ取り付け穴から、注入しているディファレンシャルギヤオイルが溢れ出て来ましたら、バケットポンプ等のポンピングを止め、ファイナルドライブのフィラープラグ取り付け穴からオイル注入チューブ(パイプ)を取り外します。
ファイナルドライブのフィラープラグ取り付け穴から、注入したディファレンシャルギヤオイルの内の余分な分が溢れ出て来ます。
この余分なディファレンシャルギヤオイルが出切りましたら、先ほど準備しておきましたドレーンパッキンを取り付けたフィラープラグを取り付けます。
この時には、必ずメーカーが指定する規定トルクで締め付ける事を推奨いたします。
ファイナルドライブのディファレンシャルギヤオイルの交換が終了しましたら、ファイナルドライブのドレーンプラグ、及びフィラープラグの締め付け具合が適切化かを再確認しておきます。
また、このドレーンプラグ、及びフィラープラグ取り付け部から、ディファレンシャルギヤオイルが漏れ出ていない事も確認しておきます。
ファイナルドライブケースに付着したディファレンシャルギヤオイル等を、ブレーキ&パーツクリーナー等を使用し、綺麗に清掃し全ての作業は終了となります。