使用するパワーステアリングフルードは、日産純正部品を用意しました。
日産純正部品
PSF(パワーステアリングフルード)
品番:KLF50-00004
2009年07月22日 050419km
エンジンは停止状態で作業を開始しました。
ATFチェンジャーを使用し、パワーステアリングフルードリザーバータンクより古いパワーステアリングフルードを吸引します。
吸引した古いパワーステアリングフルードと同量の新品のパワーステアリングフルードを、漏斗等を使用しパワーステアリングフルードリザーバータンクへと注入します。
エンジンルームの右側・・・、
右側ヘッドライト 奥側に、パワーステアリングフルードリザーバータンクがあります。
パワーステアリングフルードリザーバータンクに貯蔵されているパワーステアリングフルードを吸引し、吸引した分と同量の新品のパワーステアリングフルードを注入・・・。
この動作を繰り返しながら、パワーステアリング油圧系統内部の洗浄も兼ねて行いながらパワーステアリングフルードの交換作業を行う事にしました。
エンジンを始動したままの状態で、古いパワーステアリングフルードの吸引、新品のパワーステアリングフルードの注入は行う事は可能です。
この場合、古いパワーステアリングフルードを吸引し過ぎると、パワーステアリングポンプがパワーステアリングフルード不足により空気を巻き込みながら回転し、パワーステアリングフルードにエア噛みを発生させる場合があるだけでは無く、この状態が発生した場合には、パワーステアリングポンプ等を損傷させてしまう可能性があります。
新品のパワーステアリングフルードを注入した後、エンジンを始動しますが、エンジンを始動後にはステアリングホイールをピークトゥピークで左右に数回切り、パワーステアリングギヤボックス内部の各部隅々にまで新品のパワーステアリングフルードが入って行く様にする必要があります。
最後でパワーステアリングフルードリザーバータンク内のパワーステアリングフルードレベルを合わせる時には、”COLDレベル”で”UPPERインジケーター”を越えない様にしておく必要があります。
”COLDレベル”で”UPPERインジケーター”を越えて注入した場合には、パワーステアリングフルードリザーバータンクからパワーステアリングフルードが溢れ出る可能性があります。
Z33型車 エンジンルーム全景
総走行距離が50,000km時のメンテナンス整備の一環として、パワーステアリングフルードの交換を行う事になりました。
抜き取った古いパワーステアリングフルードと、新品のパワーステアリングフルードを比較してみました。
古いパワーステアリングフルードは、黒ずみ劣化している事が見て取れます。
パワーステアリングフルードリザーバータンクキャップを一旦取り付け、エンジンを始動します。
新品のパワーステアリングフルードが、パワーステアリング油圧系統内部の洗浄を行い、古いパワーステアリングフルードを十分に混ざり合ったのを確認後、エンジンを停止しました。
再び、パワーステアリングフルードリザーバータンクキャップを取り外し、ATFチェンジャーを使用し古いパワーステアリングフルードをパワーステアリングフルードリザーバータンクから吸引・・・。
漏斗等を使用し、新品のパワーステアリングフルードをパワーステアリングフルードリザーバータンクに注入・・・。
この動作を繰り返し、予め用意しておりました日産純正部品のPSF(パワーステアリングフルード) 4リットル全てを使い終えました。
最後に、パワーステアリングフルードリザーバータンクの”COLDレベル”・・・、
このレベルを”UPPERインジケーター”へと合わせ、パワーステアリングフルードリザーバータンクキャップを取り付け作業は完了となりました。
パワーステアリングフルードリザーバータンクより古いパワーステアリングフルードを吸引する際には、ATFチェンジャーを使用する事にします。
パワーステアリンフルードリザーバータンク
日産純正 PSF
ATFチェンジャーを準備しました
PSFの交換作業を開始します
リザーバータンクキャップを外します
ATFチェンジャーを使用し、古いPSFを吸引中
新品のPSFを注入中
漏斗を使用し、PSFを注入します
”COLD”レベルの”UPPER”インジケーターに合わせます
リザーバータンクキャップを取り付けて完了です
左側:抜き取ったPSF、右側:新品のPSF