取材車両 S15-500990
入庫日   2005年11月20日
走行距離 48008km

エンブレムを剥がします

今回は、ユーザーの意向により車両に貼付されているエンブレムを剥がし、別のエンブレムを貼り付ける作業を行いましたので紹介します。

工業用ドライヤー等で人肌温度以上に温めます

今回は手だけで剥がしました

工業用ドライヤー等でエンブレム、及びエンブレムが貼付されています箇所(今回の場合にはリヤバンパー)を少し広範囲に渡り、人肌温度か それより少し高い位の温度迄温めます。

冷え切った状態で作業を行った場合には、大幅に手間が掛かるだけでなく、エンブレムが貼付されています箇所の塗装面を大きく傷めてしまう事にもなりかねません。

温める工具等としては、温水、携帯用カイロ等も使用出来ますが、あまり高温になり過ぎた場合にも弊害が発生しますので注意が必要です。

今回剥がしますエンブレムは、厚みの有る軟質樹脂製でしたので、当初より手だけで剥がす事にいたしました。

エンブレム、ステッカー等によりスクレッパー、カッターナイフ等を使用する場合も有りますが、貼付箇所の塗装面等を傷つける危険性が高い為、最小限の使用に留めた方が良いかも知れません。

ボディー等に貼付されたステッカー等を剥がす場合、慣れて来ればステッカースクレッパーで何の問題も無く簡単に剥がす事が出来ますが、自信の無い方にはお奨めする事は出来ません。

エンブレムが剥がれました

エンブレムの端部からゆっくり慎重に剥がして行きます。

手で完全に掴める様になっても、一気に剥がす事はせずに、ゆっくり慎重に剥がして行きます。

最後迄 慎重さを保ちながらエンブレムを剥がしきります。

エンブレムが剥がれましたら、ほとんどの場合にエンブレムを貼付しておりました糊成分が、エンブレムを貼付していました箇所に残ってしまいます。

この場合には、ブレーキパーツクリーナー等を吹き付けながら取り去ります。

また中性洗剤等を吹き付けながら行う事も出来ます。

クリーナー等によっては成分により噴き付け箇所が変質、変色等の異常を起こす場合も有りますので、選定には注意が必要です。

糊が綺麗に取れました

鏡面加工用仕上げ剤を使用しました

エンブレムを貼付していた形跡が無くなりました

ユーザーが用意したエンブレム

綺麗に貼付出来ました

エンブレムを貼付しておりました糊が取れましたら、エンブレムを貼付していました箇所とその周囲を綺麗に仕上げます。

今回は、ポリマー加工用の鏡面加工用仕上げ剤を使用し、綺麗に仕上げました。

一般的には極細目コンパウンド等をしようする様です。


これから新しいエンブレムを貼付しますが、先程 綺麗に仕上げた箇所は油脂成分が付着していますので、ブレーキパーツクリーナー等で脱脂を行います。

また工業用ドライヤー等でエンブレム、及びエンブレムを貼付する箇所(今回の場合にはリヤバンパー)を少し広範囲に渡り、人肌温度か それより少し高い位の温度迄温めます。

冷え切った状態で作業をしますと、エンブレムがしっかりと密着せず、後になって簡単に外れてしまう事にもなりかねません。

またエンブレムは中央より徐々に外側へ貼って行き、手の腹で軽くトントンと叩き、空気を抜きながら完全に貼り付けます。

貼付が終わりましたら24時間は水が掛からない様にする事が、密着性を高める為にも必要です。


エンブレム交換