取材車両 S15-500765
入庫日 2006年04月05日
走行距離 29244km
SILVIA Convertible Varietta
株式会社オーテックジャパンより発売された「SILVIA Convertible Varietta」のヴァリアブルメタルルーフのロックが、走行中大きくガタガタ異音を発生する様になったと修理依頼がありましたので、早速現象を確認します。
ロックの調整が緩くなっています
サンバイザーを外します
サンバイザーが外れました
現象を確認すると、ヴァリアブルメタルルーフのロックの掛かりが緩くなり、手で動かしてみても大きく上下に動いてしまいます。
これでは走行中の振動で大きく上下に動き、ガタガタと大きな異音を発生しても仕方がありません。
この部分のロックは、ストライカーの位置を変化させる事により、ロックのい締まり具合を調整する様になっています。
ルームランプも外します
ストライカーの取り付け位置がフロントヘッドライニングで隠れている事から、まずフロントヘッドライニングを取り外す作業を行います。
まず、サンバイザーを取り付けられているビス3本を外し、運転席、助手席共に取り外します。
続いて、ルームランプも取り外しますが、ビス等では取り付けられておらず、スチール製のクリップだけで取り付けられておりますので、手で引っ張れば簡単に取り外す事が出来ます。
ルームランプは、コネクターも外しておきます。
ヘッドライニングの取り付けクリップを外します
ヘッドライニングが外れました
ストライカーの取り付けが確認出来ました
フロントヘッドライニングの取り付けクリップを、専用のクリップリムーバー等を使用し、フロントヘッドライニング及びクリップを損傷させない様に取り外します。
このクリップは、4個取り付けられています。
クリップが外れましたら、フロントピラーガーニッシュの上部をAピラーから外し少し浮かせます。
この状態にしてから、フロントヘッドライニングを外します。
無理な力を掛けて、フロントヘッドライニングを損傷させない様に慎重に取り外します。
ストライカーを調整します
ガイドストライカーも調整します
調整中のガイドピンストライカー
助手席側も同様に調整します
ルーフの開閉状態を確認します
余白
ストライカーの調整作業に入ります。
まず、ロックを掛けた状態でストライカーを手で出
来るだけ車両の前方へ動かします。
続いてロックを解除し、ストライカーを更に車両の
前方へ0.5m/m〜0.7m/m動かします。
ロックを掛けたり解除し、ロックの掛かり具合を確
認し、適切な位置となる様に調整します。
ストライカーの調整作業が終了しましたら、ガイド
ピンストライカーの位置も調整します。
ルーフが閉まっている状態で、且つロックのストライカーの調整が済んでいる状態にします。
ロックを掛けます。
この状態でガイドピンストライカーを手で車両の後方へ一杯まで動かします。
これでガイドピンストライカーの調整は終了です。
なお、ガイドピンストライカーの位置が大きくずれている場合、このガイドピンストライカーの取り付けボルト2本を緩めてからロックのストライカーを調整する必要があります。
運転席のロックのストライカー、及びガイドピンストライカーの調整作業が終了しましたら、助手席側のロックのストライカー、及びガイドピンストライカーも同様に調整します。
運転席、助手席両方のロックのストライカー、及びガイドピンストライカーの調整作業が終了しましたら、ヴァリアブルメタルルーフの開閉を繰り返し、正常に開閉する事を確認します。
また、ヴァリアブルメタルルーフを閉めた時、ロックが確実に掛けられ、ロックの閉まり具合も正常である事を確認します。
問題がなければ、先に取り外しましたフロントヘッドライニング、フロントピラーガーニッシュ、ルームランプ、サンバイザーを元通りに取り付けます。