コンソールブーツ交換

取材車両 S15-500765
入庫日   2007年09月01日
走行距離 56155km

シフトレバーに被せてあるコンソールブーツ・・・

コンソールブーツが破れてしまっています

新品のコンソールブーツ(日産純正部品)

パッケージから取り出しましたi

シフトノブにウェス等を重ね巻きします

ウォーターポンププライヤーでシフトレバーを緩めます

シフトレバーが外れました

コンソールブーツの後部を持ち上げ・・・

車両のリヤ側へ引っ張ります

クラスターリッドCの穴部に・・・

コンソールブーツの爪を挿入します

隙間無く、しっかりと挿入します

コンソールブーツ後部の爪を下側へ押し込みます

コンソールブーツの取り付けが出来ました

シフトノブを取り付け完成です

ユーザーからの依頼事項は、コンソールブーツが破れたので交換してほしいというもの。

予め新品のコンソールブーツ(日産純正部品)を手配し、入荷後に連絡させていただき、入庫していただきました。

現車が入庫した時点で、手配しておりました新品のコンソールブーツ(日産純正部品)のパッケージを開封し、この新品のコンソールブーツが現車に取り付けられているコンソールブーツと同等の製品である事を確認します。

コンソールブーツ  96935-85F00

コンソールブーツの交換作業に取り掛かります。

まず、シフトノブを取り外します。

純正のシフトノブのシフトレバーとの取り付け部はプラスチックナットを採用しており、接着剤等で接着されている様に固着されています。

この為、シフトノブを取り外す際には、シフトノブにウェス等を重ね巻きし、ウォーターポンププライヤーで挟みながら回すようにし取り外す必要があります。

一度でも取り外している場合には、手の力だけで緩む事が多い様ですが、初めて取り外す場合にはこの様な作業が必要となります。

シフトノブが外れましたら、コンソールブーツの取り外しに入ります。

コンソールブーツは、クラスターリッドCに4ケ所の爪で固定されているだけですので、手だけでの作業で取り外す事が可能です。

コンソールブーツ後部に2ケ所の爪があります。

この爪は、コンソールブーツ後部を上側へ持ち上げる様にすると外れ、コンソールブーツ後部がクラスターリッドCから外れます。

次に、コンソールブーツ前部にある2カ所の爪が車両のフロント側に突出し、クラスターリッドCの穴部に嵌め込まれていますので、車両のリヤ側へ動かしながら、コンソールブーツ前部の爪2ケ所を引き抜く様に取り外します。

これでコンソールブーツを外す事が出来ました。

取り外したコンソールブーツの4ケ所の爪に異常が無い事を確認し、破損等しクラスターリッド側に残ってしまっていない事を確認しておきます。

また、クラスターリッドCのコンソールブーツ取り付け部に損傷等が無く、新品のコンソールブーツを取り付ける際に支障なく取り付けが出来る状態である事を確認しておきます。

新品のコンソールブーツの取り付け作業に取り掛かります。

古いコンソールブーツを取り外した時とは反対の順により取り付けて行きます。

新品のコンソールブーツ前部の2ケ所の爪をクラスターリッドCの穴部に挿入します。

新品のコンソールブーツ前部とクラスターリッドCの間に隙間が無い様に挿入出来ている事を確認します。

ここに隙間が出来てしまっている場合、新品のコンソールブール後部の2ケ所の爪をクラスターリッドCに挿入する際、新品のコンソールブーツ後部の2ケ所の爪等を破損等してしまう可能性があります。

コンソールブーツ後部の2ケ所の爪を下側に押しながらクラスターリッドCに嵌め込みます。

取り付けた新品のコンソールブーツが、クラスターリッドの取り付け部に確実に取り付けられている事を確認します。

シフトノブを取り付けます。

プラスチックナットとなっているシフトノブを一旦取り外してしまうと、シフト操作時等にシフトノブが緩んでしまう可能性があります。

この為に、シフトノブをシフトレバーに取り付ける場合には、シフトレバーのシフトノブ取り付けボルト部にネジロックを塗布し、緩み止めを施しておく必要があります。

以上、簡単ですがコンソールブーツの交換作業は完了です。


シフトノブをシフトレバーから取り外す際、かなりの力で固着しています。

ウェス等を重ね巻きしてからウォーターポンププライヤーで挟みながら回してもなかなか緩める事が出来ません。

無理に緩めようとすると、ウェス等を重ね巻きしておりましてもシフトノブ表面が切れたり捲れたりする等で損傷する事があります。

最悪の場合には、シフトノブを交換する事が必要となる可能性がある事を予め承知してから当該作業に取り掛かる事を推奨いたします。

また、シフトノブを取り外した際、シフトレバーとの取り付け部であるナット部(プラスチックナット部)が大きく抉られる様に損傷してしまっている場合には、シフトノブを必ず新品に交換する事を推奨いたします。

新品に交換しない場合には、シフト操作時等にシフトレバーからシフトノブが外れ、シフト操作が困難となるばかりではなく、車両室内に金属突起が存在する事となり、車両を運行時に危険な状態となってしまい、重ねて道路運送車両法の保安基準に抵触する事となってしまいます。

また、コンソールブーツ交換後、シフトレバーにシフトノブを取り付ける際、ネジロック等を塗布しないで取り付けてしまった場合には、シフト操作時等にシフトレバーからシフトノブが外れてしまう可能性があり、前述の様な弊害が発生する場合があります。