エマージェンシーハンドルキャップを取り付けます。
キャンバストップに取り付けられているアウターパッキンのルーフパネル取り付け部に、防水用シリコーンシーラントを塗布します。
レザートップ リヤ側端部とキャンバストップA'ssyを固定するスクリュー取り付け部は、キャンバストップA'ssyよりアウターパッキンを捲る様に剥がしておりました関係で、この部位にはアウターパッキンとキャンバストップA'ssyの間にも防水用シリコーンシーラントを塗布しておきます。
防水用シリコーンシーラントは、均一なビード状となる様に塗布し、繋ぎ目・切り欠け部等が無い様に塗布する事が大切です。
ルーフパネルのヘッドライニングを、キャンバストップA'ssyに沿わせる様に取り付けます。
この時には、ヘッドライニングのキャンバストップA'ssy取り付け開口部の四隅に亀裂等が入り易い為、特に注意をしながら取り付けて行きます。
キャンバストップとフロントガイドを締結させます。
キャンバストップ フロント側Rh.部、Lh.部のヘッドライニングを更に少し捲り、キャンバストップとフロントガイドを締結させ、取り付けナット・スクリューで固定します。
フロントガイドとレザートップを結合させます
ブラケット(スライダー)が外れました
キャンバストップA'ssyを裏返します。
キャンバストップA'ssyのリヤ側端部のアウターパッキンを、破損・損傷等させない様に注意しながら捲ります。
アウターパッキンを捲りましたら、キャンバストップA'ssy リヤ側端部にレザートップ リヤ側端部を固定していますレザートップ取り付けスクリューが見えて来ます。
プラスドライバー#2を使用し、レザートップ取り付けスクリュー 6本を取り外します。
キャンバストップA'ssyがルーフパネルから外れました。
ルーフパネルのキャンバストップA'ssy取り付け部を、ブレーキ&パーツクリーナー等で清掃し、脱脂しておきます。
キャンバストップA'ssyに密着しておりますアウターパッキンは、本来ならば新品部品に交換する事を推奨致しますが、残念ながら部品の在庫は日産自動車 相模原部品センターにもなく、既に製造が中止となっており入手が不可能な状態となっております。
したがって今回は、アウターパッキンがキャンバストップA'ssyに全部位が密着している事、及び傷・損傷等が一切無い事を確認し、再使用する事となりました。
キャンバストップA'ssyに密着しておりますアウターパッキンも、ルーフパネルとの取り付け部をブレーキ&パーツクリーナーで清掃し、脱脂しておく事としました。
エマージェンシーハンドルキャップを外します
取り付けナット、ブラケット等が外れました
取材車両 PK10-109205
入庫日 2009年05月16日
走行距離 61927km
キャンバストップモーターを作動させ、キャンバストップが正常に作動する事を確認します。
車両外面のレザートップが均等に格納するか、
ずれ等が無く確実に締まり、隙間無く密閉出来ているかを確認しておきます。
また、キャンバストップA'ssyに取り付けられているアウターパッキンと、ルーフパネルの間等に塗布しました防水用シリコーンシーラントが定着安定した事を確認した後、車両上部より水を掛け、車内に水が浸入しない事を確認する事も必要です。
モーターカバーを取り付けます。
ヘッドライニングをキャンバストップA'ssyに取り付けます
レザートップ リヤ側端部とキャンバストップA'ssyを固定するスクリューを取り付けます。
キャンバストップA'ssyを裏返し、作業を続行します。
レザートップ取り付けスクリューを取り付けます
キャンバストップA'ssyの清掃・給油を行った後、新品のレザートップの取り付け作業を開始します。
新品のレザートップに傷等を付けない様に作業を行う為に、キャンバストップA'ssyに組み込まれておりますフロントガイドにテーピングを施し、作業を進める事にしました。
軟質樹脂製クリップクランプツールを、アウターパッキンとルーフパネルの間に挿入する際には、保護テープ、ウェス等で保護し、ルーフパネル等に傷等が付かない様に注意する事が必要です。
キャンバストップA'ssyと一体となっておりますボルトの、ルーフパネル挿入部位が思いの他硬く密着しておりますので、特に注意しながら作業を行う様にします。
アウターパッキンとルーフパネルの間の隙間は、一箇所のみ大きく広げて行くのではなく、全体的に少しずつ広げてゆく様にします。
キャンバストップとフロントガイドを分離します。
キャンバストップ フロント側Rh.部、Lh.部のヘッドライニングを少し捲る様にすると、キャンバストップとフロントガイドを締結しているナットが見えて来ます。
キャンバストップとフロントガイド締結ナットを左右2個ずつ取り外します。
フロントガイド取り付けナットが外れました
フロントガイド取り付けナットが外れました
フロントガイド取り付けスクリューを取り外します
キャンバストップ取り付けナット、取り付けブラケットを取り外す際、ガイドスクリュー取り付けナットの内、リヤ側Rh.部角に取り付けられている物、及びリヤ側Lh.部角に取り付けられている物に緩みがある事が判明しました。
通常は緩む事がないスクリューですが、車両使用中に受ける振動等で緩みが生じたものと推測されます。
今後、再び緩む事がないように緩み止め剤を塗布し、締め付けておきました。
同様のガイドレール取り付けスクリューは10本使用されておりますので、全てのガイドスレール取り付けスクリューを一端緩め、緩み止め剤を塗布した後 締め付け直しておきました。
キャンバストップモーターの下側に取り付けられていますエマージェンシーハンドルキャップを取り外します。
これより、キャンバストップ レザートップの交換作業に入ります。
部品を注文した翌日・・・、
日産自動車 相模原部品センターより、新品のキャンバストップが届きました。
在庫が無ければ、納期までの日数が大幅に伸びる事が予想されていましたので、日産自動車 相模原部品センターに在庫があり、早速に届けられた事は幸いでした。
”NISSAN PAO(PK10型)”が屋根より水漏れ(雨漏れ)が発生しており、修理してほしいと言った内容の整備依頼が入りました。
早速、現車を入庫していただき、確認してみる事にします。
キャンバストップ レザートップの交換作業が完了しました。
キャンバストップモーターを取り付けます。
この時には、キャンバストップモーターのピニオンギヤと、キャンバストックA'ssyに組み込まれているキャンバストップドライブユニットのギヤが確実に勘合している事を確認し、キャンバストップモーターを取り付けスクリューで固定する事が大切です。
キャンバストップモーターにカプラーを接続し、配線をクランプで固定します。
キャンバストップモーターを取り付けました
キャンバストップモーターの配線をクランプしました
キャンバストップモーターの配線をクランプしました
モーターカバーを取り付けました
ルーフフェルトを取り付けました
レザートップの交換作業が完了しました
シーリングラバーの取り付けが出来ました
シーリングラバーの取り付けが出来ました
キャンバストップA'ssyの四隅に設けられているドレーンチューブに、ドレーンホースを接続します。
ドレーンホース内は、予め詰まり等が無い事を確認し、清掃しておきます。
取り付けナットを締め付け、固定しました
ブラケットを仮付けしました
キャンバストップA'ssyにドレーンホースを取り付けました
取り付けナット・スクリューで固定しました
フロントガイドとレザートップを結合させました
シーリングレザーの前端部を取り付けます
シーリングレザー フックを引っ掛ける様に取り付けます
シーリングレザー前端部に設けられたフック
防水用シリコーンシーラントを塗布した後、直ちにキャンバストップA'ssyを車両のルーフパネルへと取り付けます。
キャンバストップA'ssy取り付けナット、ブラケットを早急に取り付け、締め付けます。
キャンバストップA'ssyを裏返しました
レザートップのブラケット(スライダー)を、キャンバストップA'ssyのガイドレールに挿入します。
レザートップのブラケット(スライダー)に取り付けられております樹脂部(赤色)に傷等を付けたり、変形等させない様にする為に、予め厚紙等を用意し、この厚紙等の上を滑らせる様にしながらレザートップのブラケット(スライダー)をキャンバストップA'ssyのガイドレールに挿入して行きます。
整備要領書より
新品のレザートップを取り付けます
フロントガイドにテーピングを施しました
キャンバストップA'ssyに組み込まれているフロントガイド
キャンバストップA'ssyより、レザートップが外れました。
この状態でキャンバストップA'ssyを清掃し、ガイドレール、ドライブユニット等の必要な箇所にグリース等を塗布しておきます。
今回は、ブレーキ&パーツクリーナーを使用し清掃・・・。
塗布するグリース等は、シリコーングリースを使用しました。
取り外したレザートップ (裏側)
キャンバストップA'ssyのガイドレールに嵌め込む様に取り付けられている、レザートップのブラケット(スライダー)を取り外します。
レザートップのブラケット(スライダー)を、キャンバストップA'ssyのガイドレールの外側へと移動させる様に取り外しました。
この時には、キャンバストップA'ssyのガイドレールに曲げ・損傷等を与えない様に注意する事が必要です。
また、手を滑らせてしまい、作業者自身が怪我等を負う事が無い様に注意する事も必要です。
キャンバストップA'ssyを再び裏返し、レザートップを上側とします。
レザートップ リヤ側端部を手で持ち上げる様にして、キャンバストップA'ssyより取り外します。
レザートップ リヤ側端部が外れました
レザートップ リヤ側端部が外れました
レザートップ リヤ側端部を持ち上げる様に外します
ブラケット(スライダー)をガイドレールより取りが外します
ブラケット(スライダー)が外れました
ブラケット(スライダー)が外れました
キャンバストップA'ssy リヤ側
キャンバストップA'ssyを裏返しました
アウターパッキンを捲ると、取り付けスクリューが見えます
アウターパッキンを捲ると、取り付けスクリューが見えます
レザートップ取り付けスクリューを取り外します
キャンバストップA'ssyをルーフパネルより取り外します。
キャンバストップA'ssyとルーフパネルの間には、アウターパッキンが挟まれる様に取り付けられています。
このアウターパッキンとルーフパネルの間に軟質樹脂製クリップクランプツールを挿入し、取り外す事にしました。
キャンバストップA'ssyとルーフパネルを分離します
軟質樹脂製クリップクランプツールを使用します
キャンバストップA'ssyがルーフパネルから浮きました
キャンバストップA'ssyが外れました
キャンバストップA'ssyが外れました
ルーフパネルのキャンバストップ取り付け部を清掃します
ルーフパネルのキャンバストップ取り付け部を清掃します
取り付けナット 4個、取り付けスクリュー 2個を取り外すと、キャンバストップとフロントガイドの締結は外れました。
キャンバストップのヘッドライニングを捲る様にしてフロントガイドよりキャンバストップを取り外します。
キャンバストップとフロントガイドの分離は、キャンバストップA'ssyが車両より取り外した後でも可能です。
フロントガイド取り付けナットを取り外します
フロントガイド取り付けスクリューが外れました
フロントガイド取り付けスクリューが外れました
フロントガイドとキャンバストップが分離しました
フロントガイドとキャンバストップが分離しました
リヤ側、Lh部角にあるスクリューが緩んでいます
エマージェンシーハンドルキャップが外れました
エマージェンシーハンドルキャップが外れました
ヘッドライニングを捲る様に剥がして行きます
リヤ側、キャンバストップモーターのカバーが見えています
ルーフパネルのリヤ側中央付近に取り付けられていますキャンバストップモーターを取り外します。
キャンバストップモーターに接続されておりますカプラーを、配線を少し引き出し分離します。
リヤ側、Rh.角部
カプラーを引き出します
キャンバストップA'ssyをルーフパネルに取り付けておりますナットに共締めされております配線クランプより、キャンバストップモーターに接続されておりましたカプラーからのコードを取り外しておきます。
取り外したキャンバストップモーターカバー
キャンバストップモーターが見えます
モーターを取り外します
キャンバストップモーターを取り外すと、キャンバストップ ソフトトップは、手で軽く開閉が出来る様になりました。
モーターが外れました
キャンバストップが手で開閉出来る様になりました
ドレーンホース 4箇所を取り外します
キャンバストップA'ssy取り付けナットを外します
キャンバストップA'ssyをルーフパネルに取り付けております取り付けナット、及び取り付けナットで共締めされております配線クランプを取り外します。
キャンバストップA'ssyをサイドパネルに取り付けておりますブラケットを、取り付けボルトを外し、取り外します。
取り外したボルト&ブラケット
取り外したルーフフェルト
ルーフフェルトが外れました
ヘッドライニング
日産純正部品
品名:サンルーフ・リッド A'ssy (LID A-SUNROOF)
品番:91210-35B20
手元に届いた新品のキャンバストップ
入庫してきました現車を確認すると、キャンバストップ車である事が判明・・・。
このキャンバストップのレザートップが経年劣化により収縮してしまっており、ルーフパネルとレザートップの隙間より室内が見える状態となっていました。
これでは水漏れ(雨漏れ)が発生してしまうはずですね。
ユーザーに現車のキャンバストップの状態を確認していただき、早速に部品を手配する事となりました。
キャンバストップA'ssyを脱着する際は、作業者は2人以上で行う様にします。
1人の作業者でキャンバストップA'ssyの脱着作業を行った場合、キャンバストップA'ssyを支え切れず、車両のルーフパネル等を損傷させる場合があります。
キャンバストップA'ssyを車両のルーフパネルから取り外す際には、キャンバストップA'ssyと車両のルーフパネル間の密着性が高い為、用意に取り外す(浮かせる)事が困難です。
キャンバストップA'ssyと一体となっている取り付けスクリュー部にクリップクランプツール等を引っ掛け、キャンバストップA'ssy全周に渡り、少しずつ取り外して(浮かせて)行く様にします。
無謀な力を一点に集中して掛けた場合には、ルーフパネル等に歪・損傷等が発生し、板金・塗装の必要性が発生するばかりでなく、水(雨)漏れを起こす原因となる場合があります。
キャンバストップA'ssy レザートップの交換作業は、全体的に難しい作業ではありませんが、キャンバストップA'ssyを車両のルーフパネルから取り外す(浮かせる)際が、一番に時間を費やし、一番に作業が困難な箇所となります。
キャンバストップを車両より取り外し、レザートップの交換を行う場合には、金属部分に鋭利なバリ等が残っている部位がありますので、作業者自身が傷害等を追わない様に十分に注意しながら作業を行う事が必要です。
キャンバストップA'ssyと車両のルーフパネル間に取り付けるアウターパッキンは、今回の作業においては入手不可能な為に、防水用シリコーンシーラントを塗布し再使用しましたが、本来はアウターパッキンは新品に交換し、防水用シリコーンシーラントは塗布せずに取り付ける事を推奨致します。
今回の様に防水用シリコーンシーラントを使用した際には、防水用シリコーンシーラント塗布部位には最低24時間は水(雨等)が掛からない様に保っておく必要があります。
ヘッドライニングをキャンバストップA'ssyに取り付けます
ヘッドライニングをキャンバストップA'ssyに取り付けます
レザートップの交換作業が完了しました
レザートップを手動で開閉させ、作動状態を確認します
レザートップを手動で開閉させ、作動状態を確認します
シーリングレザー フックの取り付けが完了です
均一なビード状に、シーラントを塗布します
キャンバストップA'ssyをルーフパネルに取り付けました
ブラケット(スライダー)をガイドレールに挿入しました
ブラケット(スライダー)をガイドレールに挿入します
レザートップが外れました
取り外したレザートップ
レザートップ取り付けスクリューが外れました
取り外したレザートップ取り付けスクリュー
キャンバストップA'ssyを取り外します
全体に少しずつ浮かせて行きます
キャンバストップA'ssyと一体のボルト部が少し固め・・・
キャンバストップアウターパッキンを清掃します
キャンバストップアウターパッキンを清掃します
フロントガイドとキャンバストップが分離しました
緩んでいるガイドレール取り付けスクリュー
クランプより配線を取り外します
モーターを取り外します
キャンバストップA'ssyに取り付けられておりますドレーンホースを取り外します。
ドレーンホースは、キャンバストップA'ssyの四隅それぞれに4箇所取り付けられています。
取り外したナット&共締めされている配線クランプ
キャンバストップA'ssy 脱着図
キャンバストップA'ssy ブラケット
手元に届いた新品のキャンバストップ
NISSAN PAO PK10型車
エマージェンシーハンドルキャップを取り付けました
フロント側、Rh.角部
カプラーを外し、分離しました
カプラーを引き出しました
キャンバストップモーターカバーを取り外します
取り外したモーター
キャンバストップ レザートップ
レザートップが経年劣化により収縮しています
レザートップが経年劣化により収縮しています