エンジンフードバンパー交換

取材車両 FB15-058068
入庫日   2009年08月07日
走行距離 66096km

続いて、左側・・・、  エンジンフードのエンジンフードバンパーが当たる部位には、変形・損傷等の異常は認められませんでした。

ラジエーターコアサポートに取り付けられているエンジンフードバンパーも、変形・損傷等の異常は認められませんでした。

締めた状態でのエンジンフードの高さを決定している、ラジエーターコアサポートに取り付けられているエンジンフードバンパー、及びエンジンフードのエンジンフードバンパーが当たる部位を点検する事にします。

まずは、右側から・・・、  エンジンフードのエンジンフードバンパーが当たる部位には、変形・損傷等の異常は認められませんでした。

ラジエーターコアサポートに取り付けられているエンジンフードバンパーは、固定されていない様な状態で取り付けられており、かなりのぐらつきがあり、沈み込んでいる様に思われました。

実際に取り外してみると、中央部分が大きく損傷し、エンジンフードを受け支える事が出来ない状態となっていました。

エンジンフードを締めた状態で確認すると、エンジンフード前端部に高さが左右で違っている・・・、

この様な内容の整備相談を受け、当該車両が入庫して来ました。

早速、当該車両を確認する事にします。

当該車両を目視にて確認すると、ユーザーが訴えている通り、エンジンフードの高さが左右で違っていました。

加えて、エンジンフード前端部の右側が、締まっている状態にも関わらず、手で持ち上げる様にすると上下にガタつきがある事も確認出来ました。

左右共に、新品のエンジンフードダンパーをラジエーターコアサポートに捩じ込む様に取り付けます。

ネジ式となっているエンジンフードバンパーを回し、ラジエーターコアサポートから突出している高さを調整し、エンジンフードを締めた時の高さを調整します。

この時、エンジンフードの高さは、エンジンフードの両端に取り付けられているフロントフェンダーの前端部の高さに合わせる様に調整します。

右側のエンジンフードバンパーに損傷・異常が認められた事から、同等の条件で使用されている左側のエンジンフードバンパーも同時に交換する事になりました。

コアサポートに取り付けられているフードバンパーLh.

フードバンパーをコアサポートに捩じ込みながら取り付けます

NISSAN FB15型車のエンジンフード全体図

左側は正常です

右側が少し下がり気味です

コアサポートに取り付けられているフードバンパーRh.

フードバンパーが当たる部位には異常がありません

フードバンパーが当たる部位には異常がありません

フードバンパーRh.が損傷しています

フードバンパーLh.は異常ありませんでした

エンジンフードバンパー

エンジンフードバンパー

フードバンパー 上側 : 取り外した物、下側 : 新品

フードバンパーRh.を取り付け、高さを調整します

エンジンフードの締まり具合、高さを確認します

エンジンフードバンパーは、単なるバウンドバンパーとしての役割のみでは無く、締まっているエンジンフードのガタつきを防止し、異音の発生、エンジンフードのロックにガタつきが発生するのを防止する役割も担っています。

この為、エンジンフードバンパーが変形・損傷等し、エンジンフードが締まっている場合にエンジンフードロックとエンジンフードストライカー間にガタつきが発生していると、異音が発生するだけではなく、自動車を運行中にエンジンフードが開いてしまう危険性もあり得ます。

エンジンフードバンパーを新品に交換した場合、エンジンフードバンパーのラジエーターコアサポートからの突出量が少な過ぎる場合には、異音が発生するだけではなく、自動車を運行中にエンジンフードが開いてしまう危険性もあり得ます。

エンジンフードバンパーを新品に交換した場合、エンジンフードバンパーのラジエーターコアサポートからの突出量が多過ぎる場合には、エンジンフードを締めた場合でも、エンジンフードロックとエンジンフードストライカー間での締結が不確実となり、自動車を運行中にエンジンフードが開いてしまう危険性もあり得ます。

簡単な作業ですが、安易に考え交換作業を行うと、運転者等が重大な障害等を受ける事故に繋がる恐れがある事を、十分に認識して作業を行う事を推奨致します。


エンジンフードの締まり具合、高さを確認します

フードバンパーLh.を取り付け、高さを調整します