取材車両 S14-104992
入庫日 2006年04月04日
走行距離 65208km
テンションロッドのブッシュが割れています
エンジンオイル交換で入庫して来ました車両を、エンジンオイル交換作業の為リフトアップしたところ、テンションロッドのブッシュが割れてしまっている事が判明しました。
部品を取り寄せ、テンションロッドの交換作業を実施する事になりました。
画像は右側ですが、左右共に同じ様にブッシュが割れてしまっています。
テンションロッド取り付け全景です
エンジンアンダーカバーを外します
テンションロッドブラケット取り付け全景が見えました
ブラケット&ブッシュ部を取り外します
ロアアームとの連結部を取り外します
テンションロッド交換作業の支障となるので、エンジンアンダーカバーを外します。
テンションロッド、テンションロッドブラケットの取り付け部全景が確認出来ました。
これからテンションロッドを取り外して行きます。
まず、テンションロッドのブッシュ部とテンションロッドブラケットを取り付けておりますボルト&ナットを緩め、ナット取り外します。
ボルトは引っ掛かり抜け難いですので、後程抜き取ります。
取り外したテンションロッド(外側)と新品(内側)
新品をパッケージから取り出しました
ブッシュが割れています(左側)
続いて、テンションロッドとロアアームを連結しているナットを取り外します。
このナットを取り外しましたら、テンションロッドが少し自由に動かす事が出来る様になりますので、この時点でテンションロッドブッシュ部に残っておりますボルトを抜き取ります。
これでテンションロッドは取り外す事が出来ました。
早速、準備しました新品のテンションロッドと比較してみましょう。
ブッシュ部が大きく割れている事が確認出来ます。
新品のテンションロッドを取り付けます
ロアアームとの連結部を取り付けます
ロアアームを接地状態まで持ち上げます
準備しました新品のテンションロッドが、取り外したテンションロッドと同一の製品だという事を確認してから、新品のテンションロッドの取り付け作業に掛かります。
ロアアームのテンションロッド取り付け部に、テンションロッドに一体となっている取り付けボルトを挿入します。
続いてテンションロッドのブッシュ部を、テンションロッドブラケットの取り付け部に挿入し、取り付けボルトを挿入、ナットを仮付けします。
ロアアームとテンションロッド連結部のナットを本締めにします。
ブッシュ部のボルト&ナットを本締めします
テンションロッドの取り付けが完了しました
左右共に新品に交換しています
アンダーカバーを取り付けました
ブッシュ部がしっかりと支えてくれます
この状態で、ロアアームを通常の接地状態にある位置までミッションリフト等で持ち上げます。
ロードホイールのミッションジャッキ等が接触する場合には、予めロードホイールを外しておく必要があります。
ロアアームを通常の接地状態にある位置まで持ち上げましたら、テンションロッドのブッシュ部とテンションロッドブラケット取り付け部に挿入しておりますボルト&ナットを本締めします。
この様にしてから本締めしないと、テンションロッドのブッシュ部が通常の接地時に常に捩られた状態となり、早期に損傷してしまう原因になります。
ミッションジャッキ等を降ろします。
この作業を左右共に行い、左右のテンションロッドを新品に交換しました。
エンジンアンダーカバーを取り付けます。
目視で確認するだけでも、新品のテンションロッドはブッシュ部でしっかりと支えてくれそうです。
この後、サイドスリップ量を必ず確認します。
また、必要があれば4輪アライメントテスターを使用し、調整する必要もあります。
今回作業するに当たり、新品のテンションロッドを取り付ける際、テンションロッドのブッシュ部とテンションロッドブラケットを取り付けるボルト&ナットを本締めする際にロアアームをミッションジャッキ等で通常の接地状態にある位置まで持ち上げましたが、この時にミッションジャッキ等とロアアームは途中で滑る等で外れてしまわない様に充分に注意して、正しい箇所に取り付けて下さい。
ミッションジャッキ等とロアアームが途中で滑って外れてしまうと、作業している車両を大きく損傷させてしまったり、作業者が重大な障害を受ける恐れがあります。
4柱リフトを使用してタイヤを接地状態で当該ボルト&ナットを締め付けたり、ピット内に作業者が入り車両を接地状態でピットに侵入させて当該ボルト&ナットを締め付ける作業が本来の安全な作業方法となります。
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