輝く様な塗装面となり完成しました
クリアベースの塗装を終え、硬化・乾燥させます
カラーベースを塗装します
プライマーを塗装します
約5分間、放置します
塗装する準備が整いました
細かな異物もエアブローで取り除きます
塗装ブース内に並べます
塗装面を脱脂します
スコッチブライト等を使用し、完全に汚れと油分を落とします
ロードホイール裏面も綺麗に洗浄します
綺麗に洗浄が出来たロードホイールの裏面
真っ黒に汚れているロードホイール裏面
分離したロードホイールとタイヤ
エアバルブを切除します
タイヤが外れました
上側のビードを外します
下側のビードも外れました
センターキャップを外します
エアバルブのバルブコッターを外します
結構、艶が無くなっています
アルミロードホイールの塗装を行います
使用しておりました純正アルミロードホイールの表面が、使用するに従い艶が無くなって来た様に思えます。
今回、タイヤの溝が無くなっており、社外品ロードホイールとタイヤをセットで購入し、装着しておりますので、手元に取り外したまま保管しております純正アルミロードホイールを塗装しておく事にしました。
今回は、アルミロードホイールに傷等が付いていない為、下処理と塗装行程のみとなっておりますが、ロードホイールに傷等がある場合には、予め補修が必要となります。
アルミロードホイールに取り付けられているタイヤを外す作業から始めて行きます。
エアバルブのバルブコッターを抜き取り、タイヤに充填されている空気を抜きます。
アルミロードホイールに取り付けられているセンターキャップを、アルミロードホイール裏側から取り外します。
アルミロードホイールに取り付けられているホイールバランスを取る為のバランスウェイトを取り外します。
ここまでの作業が完了しましたら、タイヤチェンジャーにアルミロードホイールを装着し、アルミロードホイールとタイヤを外す作業に取り掛かります。
アルミロードホイールからタイヤが外れましたら、アルミロードホイールに取り付けられているエアバルブをナイフ等を使用し、アルミロードホイールに傷等が付かない様に切除します。
また、アルミロードホイールのタイヤビード密着部に付着しておりますタイヤのゴム質残留物も柔らかいワイヤーブラシ、1000番以上のサンドペーパーで綺麗に取り除いておく必要もあります。
丁寧に取り除いておかないと、塗装する際に塗料をはじいてしまったり、新たなタイヤを装着した際にエア漏れを起こしてしまう可能性があります。
続いて、アルミロードホイールの洗浄作業に入ります。
特に裏面は、ブレーキダスト等で大きく汚れていたり、シャシ部品から出たグリース等の油脂類が付着している事が多々あります。
細かな汚れまで、中性洗剤を使用し丁寧に洗浄し取り除く様にします。
表面も、ワックス等が付着している場合も多々ありますので、綺麗に洗浄し取り除く様にします。
スコッチブライトと中性洗剤を使用すると、汚れ、油脂等の洗浄に効果が発揮されます。
微細な汚れや、油脂が残っていると、塗装をはじいてしまったり、使用過程中に表面の塗装面が剥がれて来ると言った状況となる場合もありますので、丁寧な洗浄作業を行う必要があります。
この洗浄作業が、最終的な仕上がりに大きく影響してしまいますので、充分に注意を払いながら洗浄作業を行う必要があります。
アルミローロホイールの洗浄作業が終わりましたら、アルミロードホイールを充分に乾燥させ、プライマーサーフェーサーを塗装し、アルミロードホイールの塗装面の荒れ等を確認します。
塗装面に荒れ等が無ければ、1500番のサンドペーパーで塗装面に傷を付け、本塗装の準備を行います。
再度、水洗いを施します。
エアブローし、アルミロードホイールを乾燥させます。
塗装ブースに入れ、塗装し易い様に並べます。
プレソル等で、アルミロードホイールの塗装面の脱脂を行います。
最終的な脱脂作業となりますので、確実な脱脂作業を行う様にします。
エアブローし、細かな異物も完全に除去します。
アルミロードホイールの塗装準備が完了しましたら、いよいよ塗装作業に入って行きます。
第一層目は、アルミロードホイールに使用されている材料、アルミニューム合金と塗料を密着させる為にプライマーを塗装します。
プライマーの塗装出来ましたら、約5分間放置し、少しだけ乾燥させます。
第二層は、第一層を塗装した上からカラーベースを塗装します。
カラーベースは、アルミロードホイール自身の色となりますので、好みの色を選択する事が出来ます。
今回は、純正アルミロードホイールに最初から塗装されている色と、ほぼ同色を選択し塗装を行いました。
最後に第三層。
クリアベースを塗装し、アルミロードホイールの塗装作業は完了となります。
この状態のまま、塗装面を完全硬化・乾燥させます。
アルミロードホイールに塗装した塗料が、内部まで完全に硬化・乾燥しましたら、塗装ブースから外へ出します。
太陽光の元で塗装面を目視し、異物やブツが塗装面に混入していないか確認します。
微細な異物やブツが塗装面に混入している場合には、異物やブツが混入している部分を若干削り取り、コンパウンドで仕上げます。
これでも取り除く事が出来ない異物やブツが塗装面に混入している場合には、再度 塗装し直す必要があります。
完成したアルミロードホイールを確認してみます。
新車時以上に輝く様な塗装面となりました。
塗装前と比較すると、格段に違っています。
これで、新たにタイヤを取り付け、クルマに装着しても、掃除のし甲斐があると言う物です。
今回の作業での留意点は、塗装前に下処理の段階での洗浄、脱脂に十分な注意を要する事です。
少しでも手を抜くと、仕上がりが悪くなるばかりか、耐久性にも影響が顕著に現れます。
また、アルミロードホイールに塗装する場合、材質となるアルミニューム合金を塗装を密着させる為に専用のプライマーを用いる事。
塗装面自身も、出来るだけ薄く塗る必要があります。
塗装面が厚くなると、タイヤを装着する際、または取り外す際に塗装が剥げてしまう可能性があります。
塗料自身も、良く吟味して使用する事を推奨いたします。
取材車両 Z33-011934
入庫日 2006年11月06日
走行距離 53130km