ウオッシャーノズルが詰まったよ
取り外したウオッシャーノズル
良くクルマを手入れされてワックスを小まめに掛けられるユーザーに多く有りがちな故障の一つに、ウィンドウシールドワイパーのウィンドウウオッシャー液がウオッシャーノズルから出ないと言う事が有ります。
ワックスを掛ける際、ウオッシャーノズルに誤ってワックスを塗布してしまい、このワックスが詰まってウオッシャーノズルからウィンドウウオッシャー液が出なくなる状態です。
今回は、この様な状態の車両が入庫いたしましたので、修理方法を見て行きたいと思います。
今回取材しましたK12型MARCHはエンジンフードの下に隠れる様にウオッシャーノズルが取り付けてあり、取り外しが比較的簡単に行えますので、取り外した状態で清掃します。
一般に多く見かけるようなエンジンフード上部に取り付けられているウオッシャーノズルを清掃する際は、取り外さなくても簡単に行えますので、交換する時意外は特に取り外す行為はいたしません。
まず、ウオッシャーノズル後部に取り付けられているウオッシャーホースを取り外します。
この後にウオッシャーノズルを取り外した方が良い車両は、ウオッシャーノズルを取り外します。
次にウオッシャーノズルのウィンドウウオッシャー液出口から、エアダスターでコンプレッサー等で加圧されたエアを吹き付けます。
この時、ウィンドウウオッシャー液出口にエアダスターを密着させた方が確実です。
但し、コンプレッサー等で加圧されたエア圧を全開で掛けた場合、内部にチェックバルブ等が装着されているウオッシャーノズルでは、このチェックバルブ等が固着等のトラブルが発生する可能性が有る為、注意が必要です。
エアダスターの加減レバーで掛けるエア圧を調整しながら清掃します。
ウィンドウウオッシャー液の出口が1つのウオッシャーノズルでは1箇所、出口が複数のウオッシャーノズルの場合には全ての出口からエアダスターでコンプレッサー等で加圧されたエアを噴き付け清掃します。
ウオッシャーノズルのウィンドウウオッシャー液出口から加圧されたエアを噴き付けた時、ウィンドウウオッシャー液入口からエアが勢い良く出て来れば、清掃は完了です。
ウオッシャーノズルを取り外した車両は、元通りに車両に取り付け、ウオッシャーホースを取り付けます。
エンジンフードをロック位置迄閉め、ウィンドウウオッシャーモーターを作動させウインドウガラスにウィンドウウオッシャー液を噴射させます。
この時、ウィンドウオウッシャー液の噴射量、噴射位置を確認し、噴射量が少ない場合には再度清掃作業を行います。
ウインドウウオッシャー液の噴射位置がずれている場合には、ゼムクリップ等をウィンドウウオッシャー液出口に差し込み、噴射位置を調整します。
以上で、ウオッシャーノズルの清掃作業は終了しましたが、最後にウオッシャータンクにウィンドウウオッシャー液を補充し、ウインドウガラスを清掃した後、全ての作業は完了となります。
また、一旦取り外した部品は確実に元通りに取り付けられているかも再確認する事が大切です。
ウオッシャーノズルを清掃中
エンジンフードを裏側から見ています
ウィンドウウオッシャーが出たよ
余白