ハイマウントストップランプ球が切れています
ハイマウントストップランプユニットを外します
ストップランプ球に限らず、電球の球切れはユーザーが一般的によく遭遇する故障の一つですね。
比較的簡単な作業で済みますので、ユーザー自らが作業を行う事も多いと思います。
今日は、ハイマウントストップランプ球が球切れとなった車両が入庫しましたので記事として掲載させていただきました。
この車両の場合、ハイマウントスロップランプ球を交換する場合には、室内よりハイマウントストップランプユニットを取り外し、裏返して電球を交換する方法の物が採用されています。
順番に作業内容を見て行きましょう。
リヤパーセルシェルフボードの後端に取り付けられているハイマウントストップランプユニットを車両を基準に前側(リヤウィンドウガラスと反対側)を少し持ち上げる様にし、前方(リヤウィンドウガラスと反対側)へ軽く引っ張ります。
するとハイマウントストップランプユニットは簡単に外れます。但し、配線が付いたままなので無理に引っ張ったりしない様に等の注意が必要です。
この状態でハイマウントストップランプユニットを裏返して、配線の付いているソケットを反時計周りの方向へ約45°回転させソケットを外します。
通常では電球が付いたまま、このソケットが外れてきます。
この状態から切れている電球を、同じ規格の電球に交換すれし元通りに組み付ければ作業は完了となります。
今回は、ちょっと問題が発生しました。
切れている電球が熱によるトラブルでソケット穴よりも大きく膨張しており、どうしても電球がソケット穴から出て来ません。
困ったものです。
ここで切れている電球をハイマウントストップランプユニット内部に残して配線の付いているソケットを外します。
これでハイマウントストップランプユニットが完全に取り外す事が出来ました。
これからハイマウントストップランプユニットを分解し、内部に残された切れている電球を取り外します。
ハイマウントストップランプユニットを作業がし易い場所へ移動します。
作業中に傷等を付けない様にウエス等を敷き保護します。
細かい様ですが、確実な作業をする為には気遣いも必要です。
裏返します
切れている電球が内部に残ってしまいました
これからハイマウントストップランプユニットを分解します
ウエス等を敷いた上で作業をします
レンズユニットを外します
レンズユニットが外れました
ハイマウントストップランプユニットを裏返し、後端(レンズ側)の爪2箇所を指で摘み手前に引き付けます。
これでハイマウントストップランプユニットのレンズユニットを取り外す事が出来ました。
次にレンズユニットを上辺を上側に置き、先が細いマイナスドライバーを用意します。
レンズユニットに傷等を付けない様に注意しながらレンズの爪の部分にマイナスドライバーを掛け、レンズユニットケースにはまり込んでいるレンズの爪を外します。
レンズの爪を外します
レンズが外れ、切れている電球が出て来ました
レンズの上辺には爪が2箇所、下辺には3箇所有ります。
上辺もしくは下辺の爪を全数外せばレンズは簡単に取り外す事が出来ます。
今回は、爪の数が少ない上辺より爪を外しました。
この時に、レンズの爪を割らない様に注意する事が必要です。
レンズユニットのレンズが外れた事により、切れている電球が外へ出て来ました。
同規格の新品と比較すると、焼き切れているから色が変色している事を除いても、大きく膨れ上がった外観が印象的です。
こんなに大きく膨れていては、ソケットの穴からは取り出す事は出来ませんね。
ここで切れている電球と同規格の電球をソケットに差し込み、ブレーキペダルを踏んで、電球が点灯する事を確認します。
電球が切れている以外にもハイマウントストップランプ球が点灯しない原因が有るかも知れませんから、この作業も大切になって来ます。
新品の電球を取り付けても電球が点灯しない場合には、ソケットに電源が入っているか、またアースが出来ているかを確認する事になるので、先に組み付けてしまっていてはニ度手間になってしまいます。
今回は、新品の電球を取り付けると、電球の点灯が確認できましたので、取り外した順番とは逆に組み付けて行きます。
また、ハイマウントストップランプユニットが取り付けられている箇所は、リヤウィンドウガラスが清掃出来ませんので、今回ハイマウントストップランプユニットを取り外した機会に綺麗に清掃しておく事も大切です。
最後に確実に取り付けられているか、配線の挟み込みは無いか、ブレーキペダルを踏んだ時ハイマウントストップランプが確実に点灯するか、もう一度確認し作業を終了します。
切れている電球(左側)と新品(右側)
ハイマウントストップランプが点灯しました
余白