取材車両 S15-500990
入庫日   2005年11月20日
走行距離 48008km

今回はユーザーの意向により、ホーンの音色を変えたいと申し出が有りましたので、ユーザーの意向に合わせZ33型のホーンに交換する作業を実施しました。

作業前のホーン取り付け部を確認します。

エンジンルームに対向して右側のホーンを取り外す際、ラジエータークーリングパネルが邪魔になる様です。

ラジエータークーリングパネルの取り付けクリップ4個を外し、ラジエータークーリングパネルを取り外します。

このクリップは中央のピンを少し押し込む事で外す事が出来るタイプです。

作業前のホーン取り付け部

ラジエータークーリングパネルを外します

外れたラジエータークーリングパネル

ホーンを取り外します

取り外したホーン(上)とZ33用ホーン(下)

ホーン取り付けステーを組み替えます

ラジエータークーリングパネルが外れましたら、ホーンを取り外します。

まず、ホーン用カプラーを外します。

Hi側、Low側両方共にプラス側のみで、マイナスはボディーアースとなっています。

8m/mの取り付けボルトを外せば、ホーンは取り外す事が出来ます。


続いて、これから取り付け様としているZ33型のホーンと比べてみましょう。

ステーのホーン取り付けボルト穴の径が異なり、Z33型用では6m/mの穴が空けられています。

また、Z33型はラジエーターコアサポートが樹脂製の為、アース用端子が取り付けられています。

アース用端子はともかく、ステーのホーン取り付けボルト穴が異なると、取り付けは不可能です。

これから、取り付けられていたホーンのステーを外し、Z33用ホーンに組み替えて行きます。

アース用端子もS15型の場合には、ラジエーターコアサポートがスチール製の為、ボディーアースが可能で不要な為、外しておきます。

Z33型のホーンの場合、ラッパ型の共鳴器が取り付けられており、この共鳴器の開口部を上側に取り付けてしまうと水等が浸入し故障の原因になる事から、ホーンを取り付けた際に共鳴器の開口部が下向きとなる様にステーを組み替え、取り付けておきます。

ステーの組み換えが完了しましたら、ホーンを車体に取り付けます。

8m/mの取り付けボルトで、しっかりと取り付けます。

カプラーの接続は待って下さい。

ホーン取り付けステーの組み換えが完了しました

新しいホーンを取り付けました

念の為に作動時の電流値を確認します

ラジエータークーリングパネルを取り付け完成です

今回使用しましたホーンは、適用車種は異なりますが同じ日産純正部品で、規格は消費電流等は ほぼ同一規格品です。

従いまして、ホーン作動時に流れる電流値は ほぼ同一のはずですが、念の為に電流系を接続して流れる電流値を測定します。

最初に取り付けられていましたホーンの作動時に流れる電流値と比較すると、ほぼ同じで有る事が確かめられました。

これにより、別途配線を施す等の作業は省略できます。

もし、流れる電流値が多くなる場合には、別途配線を施して増加した電流値に対応出来る様な配線に改造する必要が有ります。

この様に配線を改造をしないでホーンを作動状態にした場合には、ホーンスイッチ、ホーンリレー、配線、ヒューズ等を焼損等してしまう事が有ります。

最悪の場合には車両火災にも繋がる恐れが有りますので十分な注意が必要です。

新たに取り付けましたホーンにカプラーを接続し、保安基準に適合する様に音が発生する事を確認します。

不明確な場合には音量計等を使用し、測定する事を推奨いたします。

新たに取り付けたホーンが正常に作動する事が確認出来ましたら、最初に取り外しましたラジエータークーリングパネルを元通りに取り付けます。

ラジエータークーリングパネルの取り付けに使用されていますクリップは、中央のピンを少し引き出し、取り付け穴に挿入し、中央のピンをクリップ本体と面一迄押し込めば取り付け完了となります。


ホーン交換