ECCSコントロールユニット交換
取材車両 S15-500990
入庫日   2006年01月18日
走行距離 52056km

フロントサイドフィニシャーLh.内にC/Uが取り付けられています

キッキングプレートを外します

フロントサイドフィニシャーLh.を取り外します

フロントサイドフィニシャーLh.が外れました

フロントサイドフィニシャーLh.を取り付けているナット型クリップ

取り外したC/U(左)と用意したC/U(右)

ECCS C/Uが外れました

ブラケットを取り外します

ECCS C/Uコネクターを外します

ABS C/Uを分離します

ABS C/Uが分離しました

ECCS C/U & ABS C/Uが外れました

サイドパネルにビスで固定されています

グローブボックス左下側の保護テープを捲ると・・・

取り付けビスが見えます

ECCS C/Uが見えました

ECCS C/U & ABS C/Uがセットで取り付けられています

ダッシュパネルにナットで固定されています

今回は、オートマティックトランスミッション搭載車をマニュアルトランスミッションに換装後、ECCS C/Uの交換を行っていなかった為、マニュアルトランスミッションをニュートラルから各ドライブギヤにシフトした際、アイドリング回転数が約100rpm上昇する弊害が生じていました。

この症状を解消する為に、ECCS C/Uをオートマティックトランスミッション仕様からマニュアルトランスミッション仕様に交換する作業を行いました。

なお、交換する為に用意したECCS C/UはROM交換、MAP書き換え等は一切行っていない日産自動車純正部品を使用しました。


ECCS C/Uの端子を取り外す作業を行いますので、予めバッテリーにマイナス端子を外す事を推奨致します。

ECCS C/Uは、助手席左足元にあるフロントサイドフィニシャーLh.の内側に取り付けられています。

左ドアを全開にし、キッキングプレートを取り外します。

クリップでサイドステップに取り付けられていますので、端部より手で持ち上げる様にして取り外して行きます。

フロントサイドフィニシャーに取り付けられているハイフレアー(発炎筒)と取り外しておきます。

ボディーサイドウェルトLh.前端部のフロントサイドフィニシャーLh.と接触している部分をボディーより外します。

フロントサイドフィニシャーLh.の車両前部側にナット型クリップが取り付けられていますので、左回りに回しながら取り外します。

このナット型クリップは、取り付ける際には単に押し込むだけで装着出来ます。

後は左側にクリップで取り付けられていますので、フロントサイドフィニシャーLh.を破損等させない様に注意しながら右側に引っ張れば取り外す事が出来ます。

ECCS C/U & ABS C/Uが見えました。

ECCS C/U & ABS C/U ブラケットA'ssyは、ビス2本とナット1個で取り付けられています。

ビス1本は保護テープで隠れていますので、この保護テープを剥がして確認する必要があります。

ECCS C/U & ABS C/U ブラケットA'ssyが車両から外れましたら、ABS C/Uを、ECCS C/U & ABS C/U ブラケットA'ssyから取り外します。

ABS C/Uのカプラーを外します。

ESSS C/Uのカプラーを取り外します。

中央に取り付けられている6m/mのボルトを緩めれば、徐々にカプラーが浮いて来ますので、このボルトを完全に緩めてから左右で傾きの無い様にECCS C/Uと並行に抜いて行きます。

この6m/mのボルトは、幾ら緩めても外れる事はありませんので、完全に緩める事が出来た確認方法としてはボルトのネジ端部が相手側ナットのネジ端部を乗り越えた時となります。

ECCS C/Uカプラー配線が、ECCS C/U & ABS C/U ブラケットに1箇所クリップで固定されていますので、このクリップを取り外します。

ECCS C/UをECCS C/U & ABS C/U ブラケットから取り外します。

左右各2本の取り付けボルトを外せばECCS C/Uを取り外す事が出来ます。

取り外したオートマティックトランスミッション仕様ECCS C/Uと、用意したマニュアルトランスミッション仕様ECCS C/Uを並べて比較して見ました。

外観の形状は同一です。

A/T仕様  23710-85F13
M/T仕様  23710-85F04

ECCS C/U & ABS C/U ブラケットA'ssyを組み立てました

ECCS C/U、ABS C/U、ECCS C/U & ABS C/U ブラケットを組み立てます。

ECCS C/U、ABS C/Uのカプラーを元通りに取り付けます。

ECCS C/UのカプラーはECCS C/Uと並行になる様に挿入し、6m/mのボルトを締め付けて行き取り付けます。

この並行が保たれず、斜めに挿入すると破損等が発生する事があり、エンジン始動不能となる事もありますので、十分に注意しながら作業を行う必要があります。

再度、ECCS C/U、ABS C/Uのカプラー接続状態を確認します。

確実にECCS C/U、ABS C/Uのカプラーが接続されている事が確認出来ましたら、バッテリーのマイナス端子を接続します。

ここでエンジンを始動します。

取り外しておりますボディーサイドウェルトLh.を一旦元通りに取り付け、左ドアを閉められる状態にしてから試運転を行います。

エンジンの始動性、冷機時アイドリング回転数、暖機後アイドリング回転数、ファストアイドル回転数、発進加速状態、通常運転状態等で試験を行い、異常で無い事を確認します。

工場に帰着後、左ドアを全開にし一旦取り付けておりましたボディーサイドウェルトLh.の前端部を取り外します。

ECCS C/U & ABS C/U ブラケットA'ssyを車両に元通りに取り付けます。

この時に、配線の捩れに注意が必要です。

フロントサイドフィニシャーLh.を元通りに取り付け、ボディーサイドウェルトLh.も元通りに取り付けます。

フロントサイドフィニシャーLh.を取り付ける際、クリップが車両側に完全に挿入されている事を確認してから押し込む事が大切です。

ハイフレアーをフロントサイドフィニシャーのブラケットに装着します。

キッキングプレートを取り付けます。

キッキングプレートを取り付ける際も、フロントサイドフィニシャーLh.を取り付ける際と同様に、クリップが車両側に完全に挿入されている事を確認してから押し込む事が大切です。

最後に時計、オーディオ等の再設定を行います。

今回作業を行いましたECCS C/Uの交換は、装着可能な状態が明確に判明している場合にのみ行う事が可能です。

確実な情報が無いにも関わらずに当該作業を行うと、重大な障害が発生する場合がありますので十分に注意が必要です。