エアコンクリーンフィルター交換

エアコンフィルターケースにエアコンフィルターカバーを取り付けました。

この時に、エアコンフィルターカバー上部に設けられている3箇所の爪部、下部に設けられている2箇所の爪部が、エアコンフィルターケースの溝部に確実に挿入されている事を再度確認しておきます。

確認が出来ましたら、イグニッションキーをON、もしくはエンジンを始動しブロアファンを作動させます。

この時に、エアコンフィルターケースとエアコンフィルターカバーとの間からエア漏れが発生していない事を確認しておきます。

取材車両 TC24-170736
入庫日   2008年04月22日
走行距離 70841km

エアコンフィルターケース内にエアコンフィルターを挿入しました。

これより、エアコンフィルターカバーを取り付けます。

エアコンフィルターケース手前側上部の左右と中央付近に3箇所の溝部が設けられています。

この溝部に、エアコンフィルターカバー上部に設けられている3箇所の爪部を、下側から上側へと持ち上げる様に差し込みます。

エアコンフィルターを取り外す事が出来ました。

エアコンフィルターが外れた状態でエアコンフィルターケース内を見ます。

必要であれば、エアコンフィルターケース、エアコンフィルターカバーを清掃します。

この時には、ブロアファンユニット内部に異物、塵等を入れてしまわない様にする事が大切です。

エアコンフィルターカバーが外れましたら、エアコンケース内に収められているエアコンフィルターが見えて来ます。

このエアコンフィルターを指で摘みながら手前側へと引き出します。

”NISSAN SERENA”(C24系)の車両の場合、エアコンフィルターは 他の自動車にも多く取り付けられているグローブボックスの奥側に取り付けられています。

エアコンフィルターの交換作業前には、必ずエンジンを停止し、ブロアファンの回転を停止させておく必要があります。

これを怠ると、エアコンフィルターカバーをエアコンフィルターケースから取り外す際、エアコンフィルターでキャッチされている塵等が噴出し、作業者に障害等を及ぼす恐れがあります。

また、エアコンフィルターをエアコンフィルターケースから抜き取る際、指先が回転中のブロアファンに接触し、作業者が障害等を負ったり、ブロアファンが破損、ブロアモーターの軸ずれ等、車両故障の原因ともなりかねません。

エアコンケース内を清掃する必要があり清掃作業を実施する際には、エアコンフィルターケース内からブロアファンユニット内へ異物、塵等を入れ(落とし)てしまわない様に注意する事が必要です。

異物、塵の種類、大きさによっては、ブロアファン作動時にブロアファン、ブロアモーター等を損傷してしまう可能性があります。

エアコンフィルターカバーをエアコンフィルターケースに取り付けた後 エア漏れの確認を行いますが、もしエア漏れが発生している様であれば”隙き間テープ”等でシールしておく事を推奨致します。

この作業を怠った場合には、ブロアファン、エアコンフィルターの機能が十分に発揮されません。

ただし、この作業を行う場合には、”隙き間テープ”等が大きく垂れ下がったり、余分にはみ出さない様に加工を施す等の工夫が必要です。

もし、取り付けた”隙き間テープ”等が大きく垂れ下がったり、余分にはみ出している場合には、この垂れ下がり、はみ出し部位がエアコンフィルターケースからブロアファンユニットのケース内に入り込み、最悪の場合には発熱・発火し、車両火災となる可能性があります。

発熱・発火し、車両火災とならない場合にでも、ブロアファン、ブロアモーターを損傷させる原因に繋がる事がありますので注意しながらの作業を推奨致します。

グローブボックスリッド奥側上部の左右に設けられている爪部は、特に年数が経過している車両の場合には注意しながら作業を行います。

この爪部が破損してしまう場合があります。

このグローブボックスリッドの爪部をグローブボックスケースの切り欠き部から外す場合には、必ず先にグローブボックス内に収められている物を取り出してから作業を行う様にします。

グローブボックス内に収められている物が、グローブボックスケース奥側へと入り込んでしまい、この入り込んだ物を取り出すのに大変な苦労をさせられる場合があります。

また、グローブボックス内に重量物が収められていると、グローブボックスリッドの爪部をグローブボックスケースの切り欠き部から外した際、勢い良くグローブボックスが下側へ移動し、グローブボックス、グローブボックス下側の蝶番部分、及びこの蝶番が取り付けられている車両側の部品等が大きく損傷してしまう場合があります。

エアコンフィルターの交換時期は、自動車メーカーが指定する期間、あるいは部品メーカーが指定する期間等がありますが、必要に応じて適宜交換する事も必要です。

エアコンフィルターを清掃し再使用する事は、エアコンフィルター、ブロアファン等の性能を低下させる可能性がある他、粉塵を撒き散らす結果となり、近隣への迷惑行為となる事がありますので、必ず新品のエアコンフィルターに交換する事を推奨致します。


エアコンフィルター交換日を記す為に添付されるシール

ケースに新品のエアコンフィルターを挿入します

下部を手前に引き出してから、全体を下げます

下部の左右にある爪を押し下げます

車両の点検で入庫して来た”NISSAN SERENA”・・・。

エアコンディショナーを点検中、ブロアファンからの風量が、ブロアファンの発する音に対して かなり少ない事が判明しました。

エアコンフィルターを点検すると、既に真っ黒。

ユーザーに確認すると、今まで一度も交換した事がないそうです。

予め見積もりを実施した上で、エアコンフィルターを交換する事になりました。

エアコンフィルター取り付け説明書が収められているビニール袋内に、エアコンフィルター交換日を記載するシールが一緒に収められています。

このシールに、エアコンフィルターを交換した日付、総走行距離等を記載し車両に貼り付けておくと、次回交換の目安となります。

今回 使用しましたPITWORKブランドのエアコンフィルター(クリーンフィルター)には取り付け説明書が同梱されていました。

作業を実施する前に、この取り付け説明書を一読してから作業を行う事を推奨致します。

車種によっては、エアコンフィルター交換時、もしくは取り付け時に加工を必要とする場合があります。

グローブボックス内に収められておりました物を元通りに収め直し、グローブボックスを閉めれば作業は完了です。

エア漏れの確認が完了しましたら、ブロアファンを停止し、イグニッションキーをOFFの状態に戻しておきます。

グローブボックスリッド奥側上部の左右に設けられている突起部をグローブボックスケースに設けられた切り欠き部に挿入します。

グローブボックスリッド奥側上部の左右に設けられている突起部付近くを指で摘み、右側の突起は左側へ・・・、左側の突起は右側へと引っ張ながら、突起部をグローブボックスケースの切り欠き部へと挿入します。

挿入出来ましたら、グローブボックスが正常に開閉する事を確認しておきます。

エアコンフィルターケースに設けられた3箇所の溝部にエアコンフィルターカバーに設けられた3箇所の爪部を確実に挿入し、この状態を保ったままでエアコンフィルターカバーの下部を奥側へ押す様にして、エアコンフィルターカバー下部左右に設けられている2箇所の爪部を、エアコンフィルターケース下部左右に設けられた2箇所の溝部押し込む様に嵌め込みます。

製品に同梱されていた取り付け説明書

作業終了

グローブボックスリッドに設けられている左側の突起

グローブボックスリッドに設けられている右側の突起

エアコンフィルターカバーを取り付けました

ケース溝部にカバー爪部を挿入してかばー下部の爪を嵌めます

新品のエアコンフィルターをパッケージから取り出し、同等の製品で取り付けが可能な事を確認しておきます。

エアコンフィルターは、必ずしも同一形状とは限りません。

今回の整備で使用したPITWORKブランドの製品も、初めから車両に装着されていた製品と比較すると、補強リブの有無等に差異が見られました。

また、エアコンフィルターには取り付ける向きがありますので、指定された向きに取り付ける様にする事が必要です。

エアコンフィルターケース手前側にあるエアコンフィルターカバーを取り外します。

エアコンフィルターカバーの下部 左右端部近くにある摘みの奥側の部分を指で摘み下へと押し下げます。

左右共に摘みを押し下げる事によって、エアコンフィルターカバー下部を手前側に引き寄せる事が出来ます。

この状態を保ちながら、エアコンフィルターカバーを全体的に下側へと下げると、エアコンフィルターケースからエアコンフィルターカバーを取り外す事が出来ます。

グローブボックスを手前側に水平方向近くまでけた状態で、グローブボックスケース奥側を見ます。

ブロアファンユニットの上側に、エアコンフィルターを収めているエアコンフィルターケースが見えています。

エアコンフィルターには方向性があります

エアコンフィルター (左:取り外した物、右:新品)

エアコンフィルターが外れた上体のケース内部の状態

エアコンフィルターが外れました

エアコンフィルターを引き出します

エアコンフィルターとブロアファンが見えます

エアコンフィルターのケース、カバーが見えています

この時に、極端に無理な力を掛けたり、突起がグローブボックスケースの切り欠き部から外れているのにも関わらず、必要以上に引っ張る等をすると、グローブボックスリッド、グローブボックスケース等が破損する事がある為に注意が必要です。

突起がグローブボックスケースから外れると、手を離せば左側画像の様に手前側に水平方向近くまで開く事が出来ます。

予めグローブボックス内に収納している物を全て出しておきます。

グローブボックスを開け、グローブボックスリッドの奥側上部の左右に突起があり、グローブボックスが必要以上に開かない様にグローブボックスケースの切り欠き部に嵌め込まれている事を確認します。

この突起部近くを指で摘み、右側の突起は左側へ・・・、左側の突起は右側へと引っ張り、グローブボックスケースの切り欠き部から外します。

グローブボックスリッドの突起を右側に引っ張り外します

グローブボックスリッドに設けられている左側の突起

グローブボックスを開けた状態

助手席側にあるグローブボックス

PITWORK エアコンフィルター

ケースに切り欠き部にリッドに設けられた突起を入れました

カバー上部に設けられた爪部

ケース手前側上部に設けられた溝部

ケース内にエアコンフィルターを装着しました

エアコンフィルターのカバーが外れました

グローブボックスリッドに設けられている右側の突起

グローブボックスリッドの突起を左側に引っ張り外します

突起が外れ、グローブボックスが最大に開いた状態