取材車両 S15-500765
入庫日 2007年10月06日
走行距離 57531km
S15型車 エンジンルーム全景
PITWORK製のエアクリーナーエレメントを用意しました
エアクリーナー
エアクリーナーを車両左側面から見ます
クリップを外します
エアフローメーターの下側にも1ケ所・・・
エアクリーナーのリヤ側に2ケ所、合計4ケ所のクリップがあります
エアクリーナーアッパーケースを持ち上げます
古いエアクリーナーエレメントを取り外しました
左:取り外したエアクリーナーエレメント 右:新品
用意した新品のエアクリーナーエレメントを取り付けました
エアクリーナーエレメントの交換作業が完了です
ユーザーからの依頼を受け、整備を実施した車両・・・。
今回の整備作業箇所以外にも、不具合が発生している箇所が無い事を確認する為、当該車両を少し点検する事にしました。
全体的には、普段より日常点検を怠らず行っている為、早急な整備が必要な箇所はありませんでした。
総走行距離が60,000kmを間近になっている事からユーザーに問診を行った所、エアクリーナーエレメントは今までに一度も交換した事がないようでした。
当該車両の場合、日産自動車がエアクリーナーエレメントの定期交換時期に指定しているのは60,000km走行毎となっています。
早速、エアクリーナーエレメントを確認すると、非常に汚れた状態となっており、ユーザーに了解を得て交換する事になりました。
今回も、交換作業に使用するエアクリーナーエレメントは、PITWORKブランドの製品を使用させていただきました。
新品のエアクリーナーエレメントを用意した所で、早速 エアクリーナーエレメントの交換作業に取り掛かる事にします。
エアクリーナーロアケースとエアクリーナーアッパーケースを結合させているクリップ 4ケ所を手で外します。
エアクリーナーアッパーケースを手で持ち上げる様にしながら、エアクリーナーロアケースとの間に隙間を作り、この隙間から古いエアクリーナーエレメントを取り外します。
今回の作業では、上記作業方法で古いエアクリーナーエレメントを取り外す事が出来ましたが、エアクリーナーアッパーケースからエアコレクター間に接続されているエアホースが硬化している等でエアクリーナーアッパーケースが手で持ち上げ難い場合には、エアフローメーターのコネクターを外し、このエアホースとエアクリーナーアッパーケースを固定しているホースバンドを外し、このエアホースとエアクリーナーアッパーケースを分離してからエアクリーナーアッパーケースを持ち上げる様にします。
取り外したエアクリーナーエレメントの汚れ具合を確認します。
取り外す際に見えていたのは、エアクリーナーエレメントの吸入空気排出側ですので、然程 汚れていない様に見えます。
しかし、エアクリーナーエレメントを裏返し、エアクリーナーエレメントの吸入空気吸気側を表にして、新品のエアクリーナーエレメントと比較すると一目瞭然、大きく汚れてしまっていることが解ります。
これではエンジン本来の性能は得られないはずです。
エアクリーナーロアケース内に異物等が入っている場合には、この異物等を取り除き清掃しておきます。
用意した新品のエアクリーナーエレメントを、取り付けの向きに注意しながら取り付けます。
新品のエアクリーナーエレメントを、エアクリーナーロアケースに確実に取り付け、エアクリーナーアッパーケースを被せる様に取り付けます。
エアクリーナーロアケースとエアクリーナーアッパーケースを結合させるクリップ 4ケ所を手で取り付けます。
簡単ですが、以上でエアクリーナーエレメントの交換作業は終了です。
エアクリーナーロアケースがボディーに確実に取り付けられている事を確認しておきます。
エアクリーナーロアケースをボディーに取り付けているボルトに取り付けられた制振用ブッシュに亀裂等の異常が無い事を確認し、亀裂等の異常がある場合には、当該ブッシュを交換します。
エアクリーナーエレメントを交換する際、エアクリーナーアッパーケース、エアクリーナーアッパーケースからエアコレクター間に接続されているエアホース内等に異物、塵等が入り込まない様に注意する事が必要です。
エアクリーナーアッパーケースからエアコレクター間に接続されているエアホースに亀裂、損傷等が無い事を確認し、異常があれば交換する様にします。
エアクリーナーアッパーケースからエアコレクター間に接続されているエアホースに取り付けられているホースバンドを点検し、確実に締め付けられているか、ホースバンドの位置は規定の位置に取り付けられているかを確認しておきます。
エアフローメーターに接続されているコネクターの接続状態、及びこのコネクターから延びるケーブルの取り回しに異常が見られない事も確認しておきます。