取材車両 RHNB14-701486
入庫日 2009年09月25日
走行距離 106439km
再び、車両をリフトアップします。
車両の下側より、スターターモーターを取り外し、エンジンルーム内より外へと出します。
この時、スターターモーターをエンジンルーム外へと出す際、エンジンルーム内に取り付けられている部品が障害となりますので、先に障害となる部品を取り外す事にします。
Fr.チューブ取り付けナットを取り外します
Fr.チューブ取り付けナットを取り外します
「エンジンが始動出来ない」・・・、そう言った内容の故障整備で『NISSAN RASHEEN(RHNB14型車)』が入庫して来ました。
診断の結果、エンジンが始動出来ない故障原因は”スターターモーター”と判明。
”スターターモーター”の交換作業を行う事となりました。
バッテリーのマイナス端子を接続します。
最後に、当該作業で分解・組み付けしました部位を中心に、部品の取り付け具合、締め付け具合等を再確認しておきます。
エンジンを始動し、スターターモーターの作動状態、エンジンの始動性・運転性能等を点検し、作業を終了と致します。
リフトを下げ、エンジンルーム上部からの作業を行います。
トランスファより延びるキックダウンワイヤーを取り付けます。
キックダウンワイヤーを保持する為に取り付けられているキックダウンワイヤーブラケットを取り付け、スロットルボディーにキックダウンワイヤーの先端部を接続します。
エアホースを取り付けます。
この時、エアホースに接続されておりますブローバイホース、バイパスエアホースの配管等も取り付けます。
スロットルボディーにより、キックダウンワイヤーを接続します
キックダウンワイヤー、及びBkt.を取り付けます
エアホースを取り付けます
再び、車両をリフトアップします。
エキゾーストフロントチューブを、取り付けボルト 1本で車体に固定します。
エキゾーストフロントチューブを、取り付けナット 3個でエキゾーストマニホールドに、取り付けます。
この時には、エキゾーストフロントチューブの取り付け部、エキゾーストマニホールド〜エキゾーストフロントチューブ間のガスケットを新品の部品と交換する事を推奨致します。
今回の作業においても、当該部品は新品の部品と交換致しました。
スターターモーターを、トランスファーのスターターモーター取り付け部に取り付けます。
リフトを下げます。
エンjンルーム上部より、スターターモーター取り付けボルト 2本を取り付け、本締めとします。
交換するスターターモーターは、リビルト品を用意しました。
用意しましたリビルト品のスターターモーターを、単体試験してみました。
作動業態は、正常である事を確認出来ました。
スターターモーターを取り付けました
取り外したスターターモーターを、単体試験してみました。
最初に行いました診断の通り、スターターモーターは作動する事なく、改めてスターターモーターがエンジンが始動出来ない原因である事を確認しました。
スターターモーターが外れましたら、トランスファーのスターターモーター取り付け用の穴より、ドライブプレート(フライホイール)の外周に設けられておりますリングギヤに異常が無い事を目視で確認しておきます。
リングギヤを目視で確認する際には、クランクシャフトプーリー取り付けボルトをハンドツールでエンジン回転方向に回転させ、リングギヤの全周を確認する様にします。
エキゾーストフロントチューブがフリーな状態となりました。
トランスファーのスターターモーター取り付け部よりスタターモーターを取り外します。
エキゾーストフロントチューブを車両に対し左側へと押しやり、エキゾーストフロントチューブと車体との間を通す様に、スターターモーターをエンジンルームの外へと出します。
エキゾーストマニホールドに、エキゾーストフロントチューブを取り付けておりますナット 3個を取り外します。
エキゾーストフロントチューブを車体に固定しておりますボルト 1本を取り外します。
エンジンルーム上側より、スターターモーター取り付けボルトを取り外します。
スターターモーター取り付けボルトは、2本です。
再び、車両をリフトアップします
Fr.チューブ取り付けナットを取り外しました
Fr.チューブ取り付けナットを取り外します
取り外した、Fr.チューブ取り付けナット
取り外した、Fr.チューブBkt.取り付けボルト
Fr.チューブBkt.取り付けボルトを取り外します
ボディー、Fr.チューブの間を通し、取り出します
スターターモーターを取り外しました
↑ ボルト
↓ ボルト
スターターモーター取り付けボルトを、取り外します
スターターモーター取り付けボルトを、取り外します
スターターモーター取り付けボルトを、取り外します
トランスファより延びるキックダウンワイヤーを取り外します。
キックダウンワイヤーを保持する為に取り付けられているキックダウンワイヤーブラケットを取り外します。
スロットルボディーより、キックダウンワイヤーの先端部を外します。
スロットルボディーにより、キックダウンワイヤーを外します
キックダウンワイヤーBkt.取り付けボルトを取り外します
キックダウンワイヤーBkt.取り付けボルト
キックダウンワイヤー、及びBkt.を取り外しました
エアクリーナーよりインテークマニホールド(インテークエアチャンバー)間に取り付けられておりますエアホースを取り外します。
この時、エアホースに接続されておりますブローバイホース、バイパスエアホースの配管等も取り外す必要があります。
リフトを下げます。
車両のエンジンルーム上部より、スターターモーター取り付けボルトを取り外します。
スターターモーター取り付けボルトは、エンジンルーム内に取り付けられている部品の影に隠れており、このままの状態では目視にて確認する事も取り外す事も出来ない為、スターターモーター取り付けボルトを取り外す上で支障となっている部品を、先に取り外す事にします。
エアホースを取り外しました
エアホースを取り外します
エンジンとトランスファの接続部、エンジン側に取り付けられているスターターモーターより、S端子、B端子を取り外します。
トランスファ後部の上部部位に取り付けられているスターターモーターですので作業は行い難いですが、S端子はカプラーの爪を押し込む様にして外し、B端子は8mm(頭部対面12mm)の取り付けナット、スプリングワッシャーを外し取り外します。
バッテリーのマイナス端子を外します。
車両をリフトアップします。
↑ B端子
↑ B端子
↓ S端子
↓ S端子
『NISSAN RASHEEN(RHNB14型車)』 フロア下側
『NISSAN RASHEEN(RHNB14型車)』 エンジンルーム
キックダウンワイヤー、及びBkt.を取り外します
スターターモーター取り付けボルトを、取り外します
スターターモーター S端子、B端子を外しました
スターターモーター S端子、B端子を外します
バッテリーのマイナス端子を取り外さない状態で、スターターモーターのB端子を取り外す作業を行った場合、取り外す為に使用している工具が車両の金属部分(ボディーアース部位)に接触した場合、スターターモーターのB端子には常時バッテリーのプラス端子からの電源電圧が掛かっており、短絡してしまいます。
バッテリーのマイナス端子が接続されているままの状態で、スターターモーターのB端子が車両の金属部分(ボディーアース部位)に接触した場合には、短絡しバッテリー電圧がアースに直接流れてしまいます。
上記の様な事態となった場合には、車両等に一気に大電流が流れる結果となり、新たな故障の原因になりかねませんので、予めバッテリーのマイナス端子は取り外した後、当該作業を進める事を推奨致します。
また、スターターモーターにB端子を接続する場合には、トルク管理を適切に行い、車両使用中に緩み・破断等が発生しない様に注意し締め付ける事を推奨致します。
車両使用過程において、B端子がスターターモーターより外れる(脱落)すると、スターターモーターが作動しなくなりエンジンが始動出来なくなるばかりではなく、外れた(脱落した)B端子が車体の金属部分(ボディーアース部位)に接触してしまい、バッテリーの電源電圧がアースへと直接流れ、一気に大電流が流れる事により、最悪の場合には車両火災等となる恐れがあります。
当該作業を進める時点では、エンジンルーム内が常温状態まで冷やされている事を確認してから作業を行う事を推奨致します。
エンジンルーム内が熱い温度のままで作業を行った場合には、作業者自身が火傷等の傷害を負う可能性があります。
当該車両は4WD車の為、トランスファーが大きくスターターモーターの脱着作業は困難となりますが、車両に取り付けられている部品の表面に付いている鋭いバリ等で、作業者自身が怪我等をしない様に注意しながら作業を進める事が大切です。
バッテリー マイナス端子を接続しました
Fr.チューブを取り付けました
用意した、スターターモーター (リビルト品)
スターターモーター取り付けボルトを、取り付けました
スターターモーター取り付けボルトを、取り付けました
取り外したスターターモーター
取り外した、スターターモーター取り付けボルト
スターターモーター取り付けボルトを、取り外しました
キックダウンワイヤー、及びBkt.を取り外しました
取り外したエアホース、及び付属品
取り外した、B端子取り付けナット、スプリングワッシャー
バッテリー マイナス端子を外しました
バッテリー マイナス端子を外します