ラジエーターのラジエーターアッパーホース接続部を綺麗に清掃します。

ラジエーターアッパーホースを取り付けます。

ラジエーターホースのウォーターアウトレット接続部の内側、ラジエーター接続部の内側にルーセン等を薄く塗布してからラジエーターアッパーホースを取り付けます。

ホースバンドでラジエーターアッパーホースを締め付け固定します。

ウォーターオウトレットを取り付けます。

ウォーターアウトレットのシリンダーヘッド合わせ面を、ブレーキ&パーツクリーナー等を使用して脱脂し清掃しておきます。

ウォーターアウトレットのシリンダーヘッド合わせ面にフルードパッキンを均一となる様に塗布します。

フルードパッキンを塗布し直ぐ、ウォーターアウトレットをシリンダーヘッドに取り付けます。

シリンダーヘッドのウォーターアウトレット合わせ面に残っている古いガスケットを取り除きます。

この作業中に、古いガスケットがウォータージャケット内に入り込まない様に注意する事が必要です。

この作業は、ガスケットスクレーパー等を使用し行いますが、シリンダーヘッドのウォーターアウトレット合わせ面等に傷を付けてしまわない様に注意する事が必要です。

シリンダーヘッドのウォーターアウトレット合わせ面より、エンジン冷却水が出て来ない様に吸い出し、ブレーキ&パーツクリーナー等を使用して脱脂し清掃しておきます。

エンジン冷却水が漏れている為、ラジエーターロアホースの交換を行いました。

ラジエーターホースには、アッパーホースとロアホースがありますので、今回の作業では同一条件で使用されているラジエーターアッパーホースも交換する事になりました。

エンジン冷却水漏れ修理

取材車両 PNW11-005319
入庫日   2010年05月25日
走行距離 175474km

ラジエーターアッパーホース、ラジエーターロアホース等の交換作業が終了しました。

ウォータージャケット内の洗浄を行い、エンジン冷却水の交換を行います。

エンジン冷却水の交換後、エンジン冷却水の漏れが無い事を確認します。

エンジンアンダーカバーLh.を取り付けます。

ラジエーターアッパーホースを取り外した後、ウォーターアウトレットには漏れたエンジン冷却水(L.L.C.)が乾燥しこびり付いていますので、取り外して清掃する事になりました。

ウォーターアウトレット取り付けボルト、6mm(頭部対面 10mm)のボルト 3本を取り外し、シリンダーヘッドから剥がし取る様にウォーターアウトレットを取り外します。

サーモスタットハウジングのサーモスタットケース合わせ面に残っている古いガスケットを取り除きます。

この作業中に、古いガスケットがウォータージャケット内に入り込まない様に注意する事が必要です。

この作業は、ガスケットスクレーパー等を使用し行いますが、サーモスタットハウジングのサーモスタットケース合わせ面等に傷を付けてしまわない様に注意する事が必要です。

サーモスタットハウジングのサーモスタットケース合わせ面より、エンジン冷却水が出て来ない様に吸い出し、ブレーキ&パーツクリーナー等を使用して脱脂し清掃しておきます。

リフトを下げ、再びエンジンルーム上部より作業を行います。

サーモスタットケースのラジエーターホース接続部より、ラジエーターロアホースを取り外します。

ホースバンドの取り付け位置をずらせ、ホースリムーバー(特殊工具)等を使用し、密着しているサーモスタットケースのラジエーター接続部とラジエーターロアホースのラジエーター側接続部を剥離した後、ラジエーターロアホースを取り外します。

この時、サーモスタットケースのラジエーターホース接続部に傷を付けたり損傷させない等の注意をする必要があります。

ディストリビューター、プラグコードを取り外します

24か月定期点検整備、及び継続検査時の入庫で、エンジン冷却水の漏れがある事が判明しました。

ラジエーターホース等の交換作業が完了です

ラジエーターアッパーホースを取り付けます

フルードパッキンを塗布しました

古いガスケットを清掃し取り除きます

ウォーターアウトレット取り付けボルトも、全体的に汚れておりネジ部には腐食物が付着しております。

この様な事から、ウォーターアウトレット取り付けボルトは、綺麗に清掃しネジ部を修正して再使用が出来る状態としました。

左:取り外した部品、右:新品の部品

用意した、新品のウォーターアウトレット

取り外したウォーターアウトレットを目視で確認すると、酸化による腐食が進み、ラジエーターアッパーホースの取り付け部位が、平滑な状態から著しい凹凸に荒れた状態となっています。

この様な事から、ウォーターアウトレットを新品の部品に交換する事にしました。

ウォーターアウトレット

日産純正部品 品番:11060-53J11

取り外した、ウォーターアウトレット

取り外した、ウォーターアウトレット

ウォーターアウトレットを取り外します

ウォーターアウトレットを取り外します

ウォーターアウトレットを取り外します

ラジエーターアッパーホースを取り外しました。

ラジエーターアッパーホースも新品の部品に交換する事にしました。

ラジエーターアッパーホース

日産純正部品 品番:21501-WA200

ホースバンドも新品の部品に交換しました。

ホースバンド

日産純正部品 品番:

用意した、新品のホースバンド

用意した、新品のラジエーターアッパーホース

ラジエーターアッパータンクのラジエーターホース接続部より、ラジエーターアッパーホースを取り外します。

ホースバンドの取り付け位置をずらせ、ホースリムーバー(特殊工具)等を使用し、密着しているラジエーターアッパータンクのラジエーターホース接続部とラジエーターアッパーホースのラジエーター側接続部を剥離した後、ラジエーターアッパーホースを取り外します。

この時、ラジエーターアッパータンクのラジエーターホース接続部に傷を付けたり損傷させない等の注意をする必要があります。

ラジエーターアッパーホースを取り外します

作業を行う関係等で取り外しておりましたディストリビューター、プラグコードを取り付けます。

ディストリビューター取り付け部のガスケット(Oリング)は、新品に交換する事を推奨致します。

全ての作業が完了した後、点火時期の調整を行う必要があります。

ラジエーターのラジエーターロアホース接続部を綺麗に清掃します。

ラジエーターロアホースを取り付けます。

ラジエーターホースのサーモスタットケース(ウォーターインレット)接続部の内側、ラジエーター接続部の内側にルーセン等を薄く塗布してからラジエーターロアホースを取り付けます。

ホースバンドでラジエーターロアホースを締め付け固定します。

ラジエーターロアホースを取り付けました

ラジエーターロアホースを取り付けました

サーモスタットケースを取り付けます。

サーモスタットケースのサーモスタットハウジング合わせ面を、ブレーキ&パーツクリーナー等を使用して脱脂し清掃しておきます。

サーモスタットケースのサーモスタットハウジング合わせ面にフルードパッキンを均一となる様に塗布します。

フルードパッキンを塗布し直ぐ、サーモスタットケースをサーモスタットハウジングに取り付けます。

サーモスタットハウジングのサーモスタットを取り付けた後、サーモスタットがサーモスタットハウジングより脱落しない様に注意する事が必要です。

サーモスタットがサーモスタットハウジングより脱落し、正規の取り付け部位よりずれた状態でサーモスタットケースを取り付けた場合、サーモスタットハウジングとサーモスタットケースの合わせ面よりエンジン冷却水が漏れる原因となります。

サーモスタットハウジングにサーモスタットを取り付けます。

ウォータージャケット内のエア抜きを行う為にサーモスタットに取り付けられているジグルバルブを上側に向け、サーモスタットをサーモスタットハウジングに取り付けます。

古いガスケットを清掃し取り除きます

ジグルバルブを上側に向けて取り付けます

サーモスタットケースを取り付けます

サーモスタットハウジングに嵌め込まれているサーモスタットを取り外します。

取り外したサーモスタットを目視により確認すると、中心がずれ全閉時に若干の隙間がある事が判明しました。

この様な結果を受け、サーモスタットを新品の部品に交換する事にしました。

サーモスタット 82度

日産純正部品 品番:21200-60J00

サーモスタットを取り外します

サーモスタットケース取り付けボルトも、全体的に汚れておりネジ部には腐食物が付着しております。

この様な事から、サーモスタットケース取り付けボルトは、綺麗に清掃しネジ部を修正して再使用が出来る状態としました。

取り外したサーモスタットケースを目視で確認すると、酸化による腐食が進み、ラジエーターロアホースの取り付け部位が、平滑な状態から著しい凹凸に荒れた状態となっています。

この様な事から、サーモスタットケースを新品の部品に交換する事にしました。

サーモスタットケース (ウォーターインレット)

日産純正部品 品番:13049-53J00

ラジエーターロアホースを取り外した後、サーモスタットケースには漏れたエンジン冷却水(L.L.C.)が乾燥しこびり付いていますので、取り外して清掃する事になりました。

サーモスタットケース取り付けボルト、6mm(頭部対面 10mm)のボルト 3本を取り外し、サーモスタットハウジングから剥がし取る様にサーモスタットケースを取り外します。

サーモスタットケースを取り外します

サーモスタットケースを取り外しました

取り外した、サーモスタットケース、取り付けボルト

左:取り外した部品、右:新品の部品

用意した、新品のサーモスタットケース

ラジエーターロアホースを取り外しました。

ラジエーターロアホースは新品の部品に交換する事にしました。

ラジエーターロアホース

日産純正部品 品番:21503-WA300

ホースバンドも新品の部品に交換しました。

ホースバンド

日産純正部品 品番:

ラジエーターロアホースを取り外しました

ホースバンドをずらせました

ラジエーターロアホースを取り外します

※ ホースリムーバー

パイプに挿入されておりますホースを取り外す際、ホースバンドを緩め外しても、パイプにホースが密着しており容易に外す事が出来ません。

”ホースリムーバー”は、この様な状態の時にパイプとホースの間に先端の鋭利な部分を挿入し、パイプとホースに密着を剥がす事を目的とした工具です。

ラジエーターロアタンクのラジエーターホース接続部より、ラジエーターロアホースを取り外します。

ホースバンドの取り付け位置をずらせ、ホースリムーバー(特殊工具)等を使用し、密着しているラジエーターロアタンクのラジエーター接続部とラジエーターロアホースのラジエーターホース側接続部を剥離した後、ラジエーターロアホースを取り外します。

この時、ラジエーターロアタンクのラジエーターホース接続部に傷を付けたり損傷させない等の注意をする必要があります。

ラジエーターロアホースを取り外します

ラジエータードレーンプラグを取り外し、エンジン冷却水を抜き取ります。

エンジン冷却水を抜き取った後、ラジエーターにラジエータードレーンプラグを再び取り付けますが、今回の作業ではラジエータードレーンプラグ、ラジエータードレーンプラグパッキンは新品に交換しております。

なお、ラジエータードレーンプラグはエンジンアンダーカバーLh.を取り外さなくてもラジエーターより取り外す事は可能ですが、今回の作業では行程の関係でエンジンアンダーカバーLh.を取り外した後、ラジエータードレーンプラグを取り外しています。

車両をリフトアップし、エンジンアンダーカバーLh.を取り外します。

アンダーカバーLh.を取り外します

アンダーカバーLh.を取り外しました

今回の作業では、作業性の効率を向上させる等の目的により、ディストリビューターをプラグコードが取り付けられたままの状態で取り外しました。

ディストリビューターを取り外した後、シリンダーヘッドに設けられているディストリビューター取り付け用穴部を、脱脂し防塵の為にマスキングテープを貼り付けました。

また、プラグコードを取り外した後、シリンダーヘッドに設けられているプラグホールにも防塵の為にマスキングテープを貼り付けております。

取り外した、ディストリビューター取り付けボルト

取り外した、ディストリビューター、プラグコード

『NISSAN AVENIR (PNW11型車)』 エンジンルーム全景

エンジン冷却水が漏れている部位を特定します。

点検の結果、エンジン冷却水はラジエーターロアホースのエンジン側接続部(ラジエーターロアホース 〜 サーモスタットケース)より漏れている事が判明しました。

ラジエーターロアホース エンジン接続部より漏れています

当該作業の完了後、自動車の使用者から事情を伺いました。

エンジン冷却水がラジエーターアッパータンクより漏れ、エンジン冷却水がオルタネーターにかかり内部に侵入した事で、オルタネーターが故障しオルタネーターをリビルト製品に交換したそうです。

ラジエーターアッパーホースからエンジン冷却水が漏れたままの状態では、再びエンジン冷却水がオルタネーターにかかり内部に進入し、オルタネーターが故障してしまう事となりますので、ラジエーターアッパーホースを一旦取り外した後、最初に取り付けられておりましたラジエーターホースバンド(日産純正部品、スプリング式ホースバンド)からネジ式ホースバンド(社外汎用品、締め込み型)に交換し、エンジン冷却水の漏れが止まるまで締め付けて、ラジエーターアッパーホースからのエンジン冷却水の漏れを止めたそうです。

上記の内容により、ウォーターアウトレットのラジエーターホース接続部が、平滑な状態から酸化し腐食が進んで凹凸が甚だしい状態となり、ウォーターアウトレットとラジエーターアッパーホースの接続部に若干の隙間が生じ、エンジン冷却水が漏れていた事が判明しました。

この状態で、単にラジエーターアッパーホースからのエンジン冷却水の漏れを止めるだけの目的で、ホースバンドを交換し、規定以上の強い力で無理矢理にラジエーターアッパーホースをウォーターアウトレットに密着させ隙間を無くした訳です。

ウォーターアウトレットと、今回エンジン冷却水が漏れていたサーモスタットケースは、同一材料で作られた部品で、同一期間使用されていました。

この事から、ウォーターアウトレットと同様にサーモスタットケースにも酸化による腐食が進み、平滑な状態から凹凸が甚だしい状態となっており、実際にエンジン冷却水が漏れていたウォーターアウトレット側の漏れを止めた事により、同じ様な劣化が進んでいたサーモスタットケース側からエンジン冷却水が漏れたのだと断定しました。

この様な事例から、酸化による腐食が進み平滑な状態から凹凸が甚だしい状態となっているウォーターアウトレット、サーモスタットケースは、表面に付着している酸化物を除去し、平滑な状態が保たれている事を確認し、凹凸が甚だしい場合には修正、もしくは新品の部品に交換する事を推奨致します。

今回の作業では、自動車の使用者の予算の都合により、ホース関係ではラジエーターアッパーホース、ラジエーターロアホースの2本のみの交換とさせていただきましたが、本来ならばヒーターホース、バイパスホースのウォータージャケットを形成するホース類を全数交換する事を推奨致します。

今回の作業を終えた後は、自動車の使用者に対し、適宜エンルーム内等を点検しエンジン冷却水が漏れていない事を確認していただく様申し伝えさせていただきました。

確実な整備を実施してこそ、安心して自動車を運行する事が出来ます。


アンダーカバーLh.を取り付けました

アンダーカバーLh.を取り付けます

ラジエーターアッパーホースを取り付けました

ウォーターアウトレットを取り付けました

古いガスケットを清掃し取り除きました

ネジ部を清掃し修正した取り付けボルト

酸化し腐食が進んでいます

取り外した、ウォーターアウトレット、取り付けボルト

ウォーターアウトレットを取り外しました

左:取り外したホースバンド、右:新品のホースバンド

左:取り外したホース、右:新品のホース

取り外した、ラジエーターアッパーホース

シロンダーヘッドに取り付けられているウォーターアウトレットのラジエーターホース接続部より、ラジエーターアッパーホースを取り外します。

ホースバンドの取り付け位置をずらせ、ホースリムーバー(特殊工具)等を使用し、密着しているウォーターアウトレットのラジエーター接続部とラジエーターアッパーホースのウォーターアウトレット側接続部を剥離した後、ラジエーターアッパーホースを取り外します。

この時、ウォーターアウトレットのラジエーターホース接続部に傷を付けたり損傷させない等の注意をする必要があります。

ラジエーターアッパーホースを取り外しました

取り外した、ラジエーターアッパーホース

ディストリビューター、プラグコードを取り付けました

ラジエーターロアホースを取り付けます

古いガスケットを清掃し取り除きました

古いガスケットを清掃し取り除きます

サーモスタットを取り付けました

サーモスタットケースを取り付けました

フルードパッキンを塗布しました

左:取り外した部品、右:新品の部品

用意した、新品のサーモスタット

取り外した、サーモスタット

サーモスタットを取り外しました

サーモスタットケースを取り外します

サーモスタットケースを取り外します

酸化し腐食が進んでいます

ネジ部を清掃し修正した取り付けボルト

新品のラジエーターロアホースにホースバンドを取り付けました

左:取り外したホース、右:新品のホース

用意した、新品のホースバンド

用意した、新品のラジエーターロアホース

取り外した、ラジエーターロアホース

ホースリムーバー

ホースバンドをずらせました

ラジエーターロアホースを取り外しました

取り外した、アンダーカバーLh.取り付けボルト、クリップ

取り外した、アンダーカバーLh.

ラジエータードレーンプラグを取り外しエンジン冷却水を抜きます

ディストリビューター、プラグコードを取り外しました

防塵用テープを貼り付けました

ラジエーターロアホース エンジン接続部より漏れています

ラジエーターロアホース エンジン接続部より漏れています