フロントストラットタワーバー取り付け

取材車両 S15-500765
入庫日   2006年10月1日
走行距離 38143km

CUSCO社製ストラットタワーバーを用意しました

パッケージングを開封しました

SILVIA Convertible Variettaは、クーペタイプのルーフを切り取り、電動格納式ハードトップ型オープンモデルとして改造された車両です。

モノコックボディーをオープンタイプに改造している関係で、車両の骨格部分を強化されています。

ただ、シャシフレームの強度は、明らかにクーペタイプと比較すると弱く、特にハンドリングに影響を及ぼしてしまいます。

高速道路でジョイント部分を跨ぐ時には、ハンドルがブルブル振動し、旋回時にもハンドルのガタつき感は拭い取れません。

この様なハンドリングを、通常のクーペタイプと同様の感じにまで引き上げてくれるアイテム・・・、フロントストラットタワーバーを、今回 取り付ける事といたしました。

既にお馴染みな製品となっていますが、簡単に取り付けの手順を掲載して行きます。

今回 使用する製品は、CUSCO社製 フロント用オーバルシャフトタイプ ストラットタワーバー S14、S15(シルビア) 品番222540A です。

S15型エンジンルーム全景

フロント右側ストラットタワー部

ストラットアッパーマウント取り付けナットを取り外します

ストラットタワー部プレートを取り外します

取り外したナット&プレート

取り付け部を清掃します

ストラットタワーバーを仮付けしました

取り付けプレートを本締めします

取り付けプレート 〜 シャフトを本締めします

取り付けが完了しました

保護テープを剥がして完成です

エンジンルーム全体を見ます。

ストラットタワー右側 〜 ストラットタワー左側にストラットタワーバーを取り付けます。

フロントサスペンションの下側は、サスペンションメンバーによって強固に固定されています。

フロントサスペンションの上側は、インナーフェンダーの最上部に取り付けられており、インナーフェンダーが走行中の振動で多少のたわみが発生した際には、フロントサスペンションの上部も振動してしまう事があります。

簡単に言い換えると、フロントサスペンションの取り付け部は、 |_| の様になっている訳です。

この状態のフロントサスペンション上部に、ストラットタワーバーを取り付けることに夜よって、突っ張り棒を取り付けた状態となり、フロントサスペンション上部も強固に固定される訳です。

こちらも簡単に言い換えると、フロントサスペンションの取り付け部は、 □ の様になった訳です。

|_| → □ になった訳ですから、理論的にもフロントサスペンションの取り付け部が強化された事は明らかとなります。

早速、フロントストラットタワーバーの取り付け作業に入ります。

フロントストラットアッパーマウント取り付けナットを取り外し、ストラットタワー部のプレートを取り外します。

フロント右側、及びフロント左側共に、この作業を行います。

フロントストラットタワーバー取り付け部を清掃します。

フロントストラットタワーバーの取り付け準備が出来た所で、続いてフロントストラットタワーバーを取り付けて行きます。

フロントストラットタワーバーの取り付けプレート 〜 シャフトの取り付けボルト&ナットを緩めます。

フロントストラットタワーバーの取り付けプレートとシャフトが容易に動く様になるまで取り付けボルト&ナットが緩められましたら、フロントストラットタワーバーの前後の向きに注意しながら、車両のサスペンションアッパーマウントのボルトにフロントストラットタワーバーの取り付けプレートを挿入します。

この時に、車両のサスペンションアッパーマウントのボルトに、フロントストラットタワーバーの取り付けプレートが干渉し簡単に挿入出来ない場合には、フロントストラットタワーバーの取り付けプレートとシャフトを一旦取り外してから、フロントストラットタワーバーの取り付けプレートのみを車両側のサスペンションアッパーマウントに挿入し、取り付ける様にします。

この時、取り外したフロントストラットタワーバーの取り付けプレート 〜 シャフトの取り付けボルト&ナットは、車両前部側よりボルトを挿入し、後部からナットで締め付ける様に取り付ける必要があります。

フロントストラットタワーバーが組み付けられた状態で、車両のサスペンションアッパーマウントのボルトに挿入出来ましたら、車両のサスペンションアッパーマウントの取り付けナットを仮付けします。

車両のストラットタワー部プレートは、その役目を新たに装着するフロントストラットタワーバーの取り付けプレートが行いますので、取り外したままとしておきます。

この時に、仮付けしましたフロントストラットタワーバーを、本締めした時の状態も勘案しながら、エンジン及びエンジンルーム内各部品、そしてエンジンフード(ボンネット)と干渉しないだけの充分なクリアランスがある事を確認しておきます。

また、フロントストラットタワーバーが、エンジンルーム内の配線、ケーブル等と接触する場合、またはその恐れがある場合には、新た締めタイラップ(束線バンド)等で締結しておく事を推奨いたいます。

フロントストラットタワーバーが、エンジンルーム内の各部品等と干渉しない事が明らかな状態であれば、フロントストラットタワーバーの取り付けプレートを本締めして取り付けます。

続いて、フロントストラットタワーバーの取り付けプレート 〜 シャフトの取り付けボルト&ナットを本締めし取り付けます。

この後、再度 フロントストラットタワーバーとエンジンルーム内各部品等が干渉しないだけの充分なクリアランスがある事を確認し、配線、ケーブル等も接触していないか、接触している場合にはタイラップ(束線バンド)等で締結されているかを確認しておきます。

更に、フロントストラットタワーバーの取り付けプレートの取り付け状態(締まり具合)、取り付けプレート 〜 シャフトの取り付け状態(締まり具合)を再確認しておきます。

フロントストラットタワーバーの取り付けが完了しましたら、最後にフロントストラットタワーバーに貼られています保護テープを剥がし、一連の作業は終了です。

フロントストラットタワーバー取り付け後、約500km走行後に増し締め作業を行う事を推奨いたします。

フロントストラットタワーバー取り付けの再確認の意味合いもありますので、必ず再確認を行う様にして下さい。


今回の作業を行う上での注意事項としまして、走行距離の多い車両にフロントストラットタワーバーを取り付ける際、エンジンマウントの摩耗、劣化具合を先に確認する必要があります。

エンジンマウントが劣化し損傷している場合に、このフロントストラットタワーバーを取り付けると、アクセルON、OFF時にエンジンがフロントストラットタワーバーに接触し、エンジン本体の部品等を損傷させてしまう場合があります。

フロントストラットタワーバーとエンジン等に十分なクリアランスが有っても、この様な事態が発生する場合がありますので、エンジンマウントの点検も確実に実施する事を推奨いたします。


製品提供  株式会社オートバックスセブン