取材車両 S15-500990
入庫日 2007年11月02日
走行距離 79463km
NISMO フロントロアアームバー
リフトアップし、車両を下側から見ます
エンジンアンダーカバーを取り外しました
エンジンアンダーカバーが外れたエンジンルーム下側
ユーザーの嗜好により、フロントサスペンションのテンションロッドブラケットを”NISMO フロントロアアームバー(品番 54480-RSS51)に交換する事になりました。
早速、当該部品をNISMOに発注し、到着次第 車両を入庫していただきました。
到着した部品は、梱包を解き、内容を確認しておきます。
また、同梱の取り付け説明書を読み、取り付け方法等をよく理解した上で作業に取り掛かる様にする事を推奨いたします。
車両をリフトアップします。
エンジン下側に取り付けられているエンジンアンダーカバーを取り外しておきます。
フロントの左右のロードホイールを取り外します。
テンションロッドを取り外します
取り外したテンションロッド
テンションロッドが外れたテンションロッド取り付け部
スタビライザーBkt.を取り外します
取り外したボルト&ナット
Bkt.部のみ取り外したスタビライザー
脱落する恐れがある場合には、Bkt.も取り外しておきます
ロアアームとスタビライザー接触部にクッション剤を挟んでおきます
Bkt.部のみを取り外し、完全には取り外していないスタビライザー
テンションロッドBkt.を取り外します
左側にはエアコン高圧配管が取り付けられています
取り外したテンションロッドBkt.
テンションロッドを取り外します。
テンションロッドとテンションロッドブラケット結合部のボルト&ナットを緩め、テンションロッドとロアアーム結合部の取り付けナットを取り外します。
緩めておいたテンションロッドとテンションロッドブラケット結合部のボルト&ナットを取り外し、テンションロッドを取り外します。
フロントスタビライザーの、テンションロッドブラケットに取り付けられているブラケット部のボルト&ナットを取り外します。
フロントスタビライザーの、ロアアームに取り付けられているリンクロッドは取り付けられているままとしておき、フロントスタビライザーは このリンクロッドとの結合部を支点として ぶら下がる様な状態とし、完全には取り外さない様にします。
この時には、フロントスタビライザーとロアアームが接触してしまいますので、この接触部にクッション剤を挟み、傷等が付かない様に注意する事が必要です。
また、フロントスタビライザーブラケットは、脱落してしまう恐れがある場合には予め取り外し作業を進めて行く必要があります。
テンションロッドブラケットを取り外します。
左側のテンションロッドブラケットには、エアコンディショナーの高圧配管が取り付けブラケットを介して取り付けられていますので、このエアコンディショナーの高圧配管取り付けブラケットを取り外した後、左側のテンションロッドブラケットを取り外す必要があります。
テンションロッドBkt.が外れました(右側)
取り外した製品(上側)とNISMO製品(下側)
NISMO フロントロアアームバーを取り付けました
フロントロアアームバーの左側に・・・
エアコン高圧配管を取り付けました
テンションロッドをBkt.を介して取り付けます
取り外したテンションロッドブラケットと、NISMO フロントロアアームバーを比較してみます。
左右のテンションロッドブラケットを結合させる鋼材が溶接して取り付けられており、加えてテンションロッドブラケットの中央部には角型の鋼材が溶接して取り付けられている等で、大きく補強されている事が解ります。
NISMO フロントロアアームバーを車両に取り付けます。
この時点では、取り付けボルトは全数仮締めの状態としておきます。
NISMO フロントロアアームバーの左側のテンションロッドブラケット部に、エアコンディショナー
高圧配管のブラケットを取り付け、本締めし固定します。
フロントスタビライザーのブラケット、ブラケットラバーにずれ等が無い事を確認し、ブラケットを介してフロントスタビライザーをNISMO フロントロアアームバー部に取り付けます。
この時、フロントスタビライザーブラケット取り付けボルトが、テンションロッドブラケットの取り付けボルトも兼ねている事から、取り付け穴がずれている場合、NISMO フロントロアアームバーの取り付けボルトを本締めして固定してしまっていると、フロントスタビライザーブラケット取り付けボルトが挿入出来ない場合があります。
フロントスタビライザー取り付けボルト&ナットを取り付け後、NISMO フロントロアアームバーの取り付けボルトを本締めし、フロントスタビライザー取り付けボルト&ナットも本締めし固定します。
テンションロッドを取り付けます。
テンションロッドとロアアーム結合部を仮付けし、テンションロッドとNISMO フロントロアアームバーのテンションロッドブラケット部を結合させるボルト&ナットを取り付け締めします。 この時には、この部位に使用されているナットがプラスティックナットの為、ネジロックを塗布し、緩み止めを施した後に再使用する事を推奨いたします。
フロントスタビライザーを取り付けました(右側)
プラスティックナットにはネジロックを塗布し再使用しました
テンションロッドを取り付けました(右側)
エンジンアンダーカバーを取り付けました
当該車両の場合、テンションロッドはピロボール式を採用した製品に交換されている為 時に必要とはされませんが、日産純正のテンションロッド等を使用している場合には、テンションロッドとテンションロッドブラケット部の結合部に圧入さてておりますテンションロッドのブッシュ部が捻れた状態で締め付けられ、この部位のブッシュに無理な力が掛かり、早期に損傷等してしまう可能性がある事から、ロードホイールを仮付けし、フロントロアアームを車両設置状態に持ち上げた状態としてから、テンションロッドとロアアーム結合部の取り付けナットを本締めし、テンションロッドとテンションロッドブラケット部の結合部のボルト&ナットを本締めし固定します。
作業を行った箇所の部品の取り付け具合、ボルト、ナットの締め付けを再確認し、エンジンアンダーカバーを取り付けます。
仮付けしておりましたフロントロードホイールを本締めし固定します。
テンションロッドを取り外し、テンションロッドブラケット部を交換する作業を実施しましたので、4輪トータルホイールアライメントの点検、調整を行う事を推奨いたします。
当該部品を取り外す事により、多少のホイールアライメントが狂いが生じる可能性が高い事から、必ず4輪トータルホイールアライメントを行う様にします。
この後、試運転を実施し、走行状態が良好であれば作業は完了となります。
4輪トータルホイールアライメントを点検、調整します
余白