取材車両 S15-500990
入庫日 2005年11月05日
走行距離 46650km
今回は、ユーザーの志向によりマフラー及びエキゾーストチューブをスポーツタイプの製品に交換します。
今回選定した製品はHKS社製 Silent Hi Power Mufflerです。
製品が届きました
内容を確認します
付属品
車両をリフトアップし、作業を開始します
触媒のヒートシールドプレートを外します
外れたヒートシールドプレート
作業を開始します。
車両をリフトアップします。
今回は、触媒から後ろ側のマフラー及びエキゾーストチューブを交換します。
取り付けられている状態を確認します。
触媒とエキゾーストチューブの結合部を外す必要が有りますので、この時に障害となる触媒に取り付けられているヒートシールドプレート(遮熱板)を先に取り外します。
取り付けボルトが受熱等により緩め難い場合にはルーセン(浸透性潤滑剤)等を塗布してから緩めます。
触媒のヒートシールドプレートが外れましたら、触媒とエキゾーストチューブを接続しています10m/mのナットを2個外します。
エキゾーストチューブのヒートシールドプレートの1番前側のクランプにはマフラーアースの端子が取り付けられていますので、捻って切ってしまわない様にする等の注意をしながら外します。
またこの部位も、 取り付けボルトが受熱等により緩め難い場合にはルーセン(浸透性潤滑剤)等を塗布してから緩めます。
排気ガスの高い温度で、ネジ部が焼かれた状態になっている為、慎重に緩める作業を行う必要が有ります。
慎重に取り付けナットを外します
外れたガスケットとナット
サブマフラー後部左側マウントラバー
メインマフラー前部右側マウントラバー
メインマフラー後部右側マウントラバー
触媒とエキゾーストチューブの接続が外れましたら、マウントブラケットとマフラー及びエキゾーストチューブを接続していますマウントラバー(釣りゴム)を外して行きます。
合計で4個取り付けられていますので、取り付け箇所を確認します。
また、外し易くする為にマフラー及びエキゾーストチューブとマウントハンガーの間にルーセン(浸透性潤滑剤)等を浸透させておきます。
マウントラバーを外します
マフラー及びエキゾーストチューブが外れました
手の力だけでマウントラバーが外す事が出来れば理想的ですが、しっかりとはめ込まれている為なかなか手の力だけでは外す事が出来ないと思います。
一般的にはバー状の工具や大きなマイナスドライバーを使用します。
バー状の工具等をテコの原理を利用して、マウントラバーを外す様にします。
この時、バー状の工具等の当たる箇所にウェス等を当て、傷等が付かない様に作業をします。
また、無理な力を掛けず、バー状の工具等でボディー、マフラー及びエキゾーストチューブ、その他近接箇所を損傷等させない様に注意する事も非常に大切です。
バー状の工具等を使用した場合には、軽い力でマウントラバーを外す事が出来ますので、なかなか外れない場合にはバー状の工具等を当てる箇所を変えてみる等、やり直す事が必要かも知れません。
またこの作業は、外れて来ますマフラー及びエキゾーストチューブを支える事も大切ですので、必ず2人以上で作業を行って下さい。
無理に1人で作業を行った場合、外れて来ましたマフラー及びエキゾーストチューブを支えきれず、ボディー等に干渉させてしまいボディー等を損傷させる可能性も有ります。
これで、マフラー及びエキゾーストチューブの取り外しが完了しました。
続いて、キットに含まれておりますセンターチューブを取り付けます。
触媒とセンターチューブの間には、キットに付属されております新品のガスケットを使用します。
取り外した古いガスケットを再使用しますと排気漏れが発生する場合が有りますので避けて下さい。
またセンターチューブには、車両に取り付けられ、先程取り外しましたマフラーアースを取り付ける為の部位が設けられていますので忘れず取り付けます。
センターチューブを取り付けます
マフラーアースも確実に取り付けます
メインマフラーも取り付けます
保護用エアパッキンを外します
センターチューブにマウンラバーを取り付けます。
センターチューブの取り付けが完了しましたら、触媒のヒートシールドプレートを取り付けます。
次にメインマフラーを、キットに付属のガスケットを挟み取り付けます。
マウントラバーも確実に取り付け、キットの取り付けは完了です。
テールエンド保護用エアパッキンを外し、センターチューブ、メインマフラーに貼り付けられている検査票シールを丁寧に剥がします。
センターチューブの検査票シールを剥がします
エンジンを始動し、排気漏れをチェックします
取り付け作業が全て完了しましたら、エンジンを始動し排気漏れをチェックします。
暖機後にエンジンを軽くレーシングし、再度排気漏れをチェックします。
接続部から水等が出て来た場合には排気漏れを起こしている事になります。
排気漏れが有れば再度取り付け箇所を確認し、異常箇所を直します。
排気漏れが無ければ、リフトを降ろします。
最後に、道路運送車両法の保安基準に近接排気騒音等が適合しているか確認します。
今回測定しました数値は、1回目 91.2dB、2回目 90.9dB、3回目 90.8dBで、平均値は90.9dBとなり保安基準に適合している事が明らかになりました。
スポーツマフラーに交換した際、カタログ等に近接排気騒音等の実測数値が大体明記されている様ですが、その数値が合っているかどうか、また使用過程においても経年劣化による基準値超過が無い事を確認する事も、環境問題の観点からも非常に大切な事です。
保安基準に適合している事を確認します
余白