ロックワッシャーを取り付け、リバースボークリングを取り付けます。

5速インプットギヤ、5速シンクロハブ等を取り付けます

洗浄を終え、サイドベアリングアウターレース、サイドオイルシールの交換を終えたトランスアクスルケースの、クラッチハウジングとの結合部にフルードガスケットを塗布し、均一な平滑にします。

フルードガスケットを塗布し、均一な平滑にした後は、直ちにトランスアクスルケースをクラッチハウジングに取り付け、取り付けボルトを締め付ける様にします。

トランスアクスルケースをクラッチハウジングに取り付ける際には、トランスアクスルハウンジングに取り付けられているシフトコントロールレバーを3速の位置にし、取り付けます。

シフトコントロールレバーの3速の位置とは、シフトコントロールシャフトA'ssyのレバーを時計方向いっぱいに回転させ、約30度戻した位置となっています。

フルードガスケットが硬化してしからトランスアクスルケースを取り付け、取り付けボルトを締め付けた場合、トランスアクスルからギヤオイルが漏れる原因となります。

フルードガスケットの塗布量は、少な過ぎるとトランスアクスルからギヤオイルが漏れる原因となりますが、反対に多過ぎると過剰な液体パッキンがユニット内部の作動部品に悪影響を及ぼす事がありますので、必要な量を使用する様にする事が大切です。
L.S.D.組み込み

取材車両 AK12-842840
入庫日   2009年05月31日
走行距離 62020kmkm

予め用意しておりましたリテーニングピンを挿入し、5速シフトフォークを5速フォークロッドに固定します。

面一となるまで打ち込みます

予め用意しておりました新品のリテーニングピンを挿入し、リバースリヤゲートA'ssyを結合させます。

リバースリヤゲートA'ssyは、5速シフトフォークの中央に開けられた穴を貫通する様に取り付けられています。

従って、リバースリヤゲートA'ssyは、5速シフトフォークをを取り外した後に取り外す事が可能となります。

リバースリヤゲートA'ssyを取り外します。

サービスマニュアル(日産自動車株式会社 グローバルアフターセールス事業本部 サービスエンジニアリング部 発行)に従うと、リバースリヤゲートA'ssyは取り外す際に分離する様に指示はされておりませんが、今回の作業ではあえて取り外す作業を行っております。

リバースリヤゲートA'ssyを構成する部品はリテーニングピンで固定されております。  このリテイニングピンを、リテーニングピンのサイズに合致した汎用工具 ピンポンチを使用し取り外しました。

リテーニングピンを取り外した場合には、再使用が禁止されている部品の為、新品のリテーニングピンに交換する必要があります。

リバースリヤゲートA'ssyを取り外します

トランスアクスルケースのリヤカバーを取り付けます。

リヤカバーOリングは、新品部品に交換し、取り付ける際にはシリコーングリースを全体に薄く塗布し取り付けました。

ポジションスイッチ

ポジションスイッチを取り付けました

クラッチハウジングに、コンセントリックスレーブシリンダーを取り付けます。

コンセントリックスレーブシリンダーは再使用が禁止されています。

一度取り外したコンセントリックスレーブシリンダーは再使用せず、新品のコンセントリックスレーブシリンダーを手配し、取り付ける事を推奨致します。

インプットシャフトに、アダプタープレート、ブッシュ、5速インプットギヤ、5速ボークリングを挿入します。  インプットシャフトに5速シンクロハブを取り付けます。

インプットシャフトの5速シンクロハブ勘合部に設けられているスプラインにギヤオイルを塗布し、5速シンクロハブを取り付けます。  銅ハンマー等を使用し軽く衝撃を与えながら5速シンクロハブを挿入しました。

銅ハンマー等を使用し軽く衝撃を与えながら5速シンクロハブを挿入出来ない場合には、インプットシャフトナット等をインプットシャフトに取り付け、インプッチシャフトナット等を締め込んで行きながら5速シンクロハブを圧入する事を推奨致します。

クラッチハウジングに、インプットシャフト、メインシャフト、1-2速フォークロッド、3-4速フォークロッドを取り付けました。

3-4速シフトフォークを動かせて、3速にギヤを入れておきます。

ファイナルドライブを取り外しました。

トランスアクスルに、トランスアクスルブラケット、コントロールワイヤーブラケットが取り付けられたままの状態となっておりますので、取り外します。

5速シンクロハブ、5速ボークリング、5速メインギヤ、5速カウンターギヤを取り外します。

日産純正特殊工具 リムーバー AGBBCH

  KV323-00QAC

5速シフトフォーク、5速カップリングスリーブを押し下げ、ギヤを5速に入れます。

先ほど、コントロールシャフトを操作し、ギヤを3速に入れており、ギヤを二重噛み合いさせました。

ギヤを二重噛み合いさせる事により、インプットシャフト、メインシャフトが固定された状態となります。



インプットシャフト頂部に取り付けられているナットを取り外します。

コントロールシャフトA'ssyを操作し、ギヤをニュートラルから3速へ入れます。

クラッチハウジングを下側にして、リヤハウジングを上側とします。

取り付けボルト 3本を外し、リヤハウジングを取り外します。

トランスアクスルより、リヤハウジングを取り外します。

リヤハウジングが外れましたら、トランスアクスルとリヤハウジングの間に取り付けられているOリングを取り外します。

”NISSAN MARCH” 12SR AUTECH仕様車。

トランスアクスルにL.S.D.の組み付けを依頼されました。

今回の作業は、車両は入庫せずに、トランスアクスル単体の持ち込みでの作業となります。

5速-リバースカップリングスリーブを、5速シフトフォークと同時に取り付けます。

リバースボークリングを取り付けます。

リバースリヤゲートA'ssyを取り付けます

リバースリヤゲートA'ssyを取り付けます。

リバースリヤゲートA'ssyは、5速シフトフォーク取り付け後に固定しますので、取り付け部位に仮り置くのみとします。

リバースボークリングを取り付けました

ロックワッシャー、アタッチメント、ナット

リバースボークリングアタッチメントを取り付けました

ロックワッシャーを取り付けました

5速シフトフォークのリテーニングピン挿入穴と、5速フォークロッドのリテーニングピン挿入穴を合致させ、リテーニングピンを挿入します。

リテーニングピンが5速シフトフォークのリテーニングピン挿入穴と面一となるまで打ち込み結合させました。

新品のリテーニングピンを挿入し・・・

リテーニングピン

リテーニングピンを、リバースリヤゲートA'ssyのリテーニングピン挿入穴に入れ、リテーニングピンがリバースリヤゲートA'ssyのリテーニングピン挿入穴と面一となるまで打ち込み結合させました。

リバースリヤゲートA'ssyを取り付けておりますボルト 2本を取り外し、リバースギヤゲートA'ssyを取り外しました。

リバースリヤゲートA'ssy取り付けボルトが外れました

取り外したボルト

リバースリヤゲートA'ssyが分離しました

汎用工具 ピンポンチを使用します

リバースリヤゲートA'ssyを分離します

5速フォークシャフトに5速シフトフォークを固定していますリテーニングピンを取り外します。

取り外すリテーニングピンのサイズに合致する汎用工具 ピンポンチを使用し、リテーニングピンを取り外しました。

5速シフトフォークのリテーニングピンを取り外します

ギヤを5速に入れ、3速と5速の二重噛み合いの状態にします。

インプットシャフトにインプットシャフトナットを取り付け締め付けます。

この時、メインシャフトの取り付けたボルトも増し締めを行い本締めの状態まで締め付けます。

インプットシャフトナット、メインシャフトボルトの本締めの状態までの締め付けが終了した後、5速ギヤをニュートラルの位置に戻して起きます。

インプットシャフトナットを取り付けました

トランスアクスルケースにポジションスイッチを取り付けます。

ポジションスイッチのネジ部に付着しておりますシーリングテープを取り除き、新しいシーリングテープを巻き付け直しておきます。

新しいシーリングテープを巻き付け直したポジションスイッチを、トランスアクスルケースに取り付けます。

トランスアクスルA'ssyにトランスアクスルブラケット、及びコントロールワイヤーブラケットを取り付けます。

T/A Bkt.及びコントロールワイヤーBkt.

T/A Bkt.及びコントロールワイヤーBkt.を取り付けました

今回の作業では、取り外したコンセントリックスレーブシリンダーを取り付けております。

これは、当該作業の発注元で新品のコンセントリックスレーブシリンダーを既に手配済みで、当該作業の発注元で新品のコンセントリックスレーブシリンダーを取り付ける事が約束されている為であり、コンセントリックスレーブシリンダーの取り付け状態を明確にし、コンセントリックスレーブシリンダー取り付けボルトの紛失防止の為に取り付けているものです。

コンセントリックスレーブシリンダーは、再使用が禁止されている部品ですので、必ず新品部品を手配し交換する事を推奨致します。

コンセントリックスレーブシリンダーを取り付けます

コンセントリックスレーブシリンダー

コンセントリックスレーブシリンダーを取り付けました

リテーニングピン

新品のリテーニングピンを挿入し・・・

面一となるまで打ち込みます

5速シフトフォークを取り付けました

5速インプットギヤ等を取り付けました

5速インプットギヤ等

5速メインギヤを取り付けました

メインシャフトボルトを取り付け、仮り締めしました

添付の取付要領書より

添付の取付要領書より

5速メインギヤをメインシャフトに取り付けます

クラッチハウジングとトランスアクスルケースの結合部に使用するフルードガスケットは、PITWORKブランドの『1218B(ベンガラ色)』を用意しました。

3-4速シフトフォークと3-4速フォークロッドのリテーニングピン取り付け穴を一致させ、予め用意しておりました新品のリテーニングピンを挿入します。

リテーニングピンは、3-4速シフトフォークのリテーニングピン挿入穴と面一となるまで打ち込みます。

リテーニングピンは再使用が禁止されている部品です。

必ず新品の部品に交換する事を推奨致します。

クラッチハウジングに、インプットシャフト、メインシャフト、1-2速フォークロッドを取り付けます。

3-4速シフトフォークを3-4速シンクロナイザースリーブにシフトフォーク取り付け溝に挿入し、3-4速フォークロッドを取り付けます。

クラッチハウジングに、サイドベアリングを取り付けたメカニカルL.S.D.を取り付けます。

メカニカルL.S.D.を取り付けました

これより組み付け作業に取り掛かります。

加工後の洗浄を終え、サイドベアリングアウターレース、サイドオイルシールの交換を終えたクラッチハウジングを作業台上に配置します。

メカニカルL.S.D.には、右側、左側共にサイドベアリングを取り付けます。

サイドベアリングは、左右共に同じ品番の日産純正部品を使用しました。

メカニカルL.S.D.にサイドベアリングを取り付けます。

この時には、サイズが適合する汎用工具 ドリフトを使用しますが、サイズが適合する汎用工具 ドリフトが無い場合には、日産純正特殊工具を手配し使用する事を推奨致します。

サイドベアリングのインナーレースと一体となっているベアリングローラーホルダー、及びベアリングローラーに直接衝撃を与える等し、ベアリングローラーホルダー、ベアリングローラーを損傷等させない様に注意する事が必要です。

L.S.D.にサイドベアリングを取り付けます

添付の取付要領書より

L.S.D. 左側にもサイドベアリングを取り付けました

L.S.D. 左側にもサイドベアリングを取り付けました

クラッチハウジング、トランスアクスルケースのサイドオイルシール取り付け部よりサイドオイルシールを取り外した際等に、クラッチハウジング、トランスアクスルケースのサイドオイルシール取り付け部に傷等が付いてしまい、#1000以上のサンドペーパーで研磨しても傷等を消す事が出来ない場合には、新品のサイドオイルシールのクラッチハウジング、トランスアクスルケースと接触する面に、薄く液体パッキンを塗布し取り付ける様にします。

液体パッキンは、必要以上に使用すると油脂が漏れる原因となったり、過剰な液体パッキンがユニット内部の作動部品に悪影響を及ぼす事がありますので、必要な時にのみ、必要な量を適宜使用する様にする事が大切です。

クラッチハウジング、トランスアクスルケースのサイドオイルシール取り付け部を、改めてブレーキ&パーツクリーナーを使用し洗浄しておきます。

汎用工具 ドリフトを使用し、新品のサイドオイルシールをクラッチハウジング、トランスアクスルケースのサイドオイルシール取り付け部に取り付けました。

サイドオイルシール (新品)

ドリフトを使用し、サイドオイルシールを取り付けます

添付の取付要領書より

クラッチハウジング、トランスアクスルケースに取り付けられておりますサイドベアリングのアウターレースを取り外します。

取り外す際には、汎用工具 ドリフト(真鍮製)を使用し、挿入する際には、汎用工具 ドリフト(スチール製)を使用ました。

挿入する際に使用する汎用工具 ドリフト(スチール製)は、寸法が適合する工具を使用する様にし、手元に適合する工具が無い場合には日産純正特殊工具を使用する事を推奨致します。

この時には、アウターレースのベアリングローラーが摺動する部位等に傷等を付けたり変形等をさせない様に十分に注意する事が必要です。

サイドベアリングのアウターレースを挿入します

サイドベアリングのアウターレースを取り外します

クラッチハウジング、トランスアクスルケースよりサイドオイルシールを取り外しました。

クラッチハウジング及びトランスアクスルケースのサイドオイルシール取り付け部に傷等が付いていないか、確認しておく事を推奨致します。

小さな傷等が付いている場合には、#1000以上のサンドペーパー等を使用し、傷等が付いている箇所を綺麗に整えておくようにします。

この場合、#以上のサンドペーパー等を磨く方向は、ドライブシャフトの回転方向とし、軸方向には磨かない様にする事を推奨致します。

クラッチハウジング、トランスアクスルケースに取り付けられているサイドオイルシールを取り外します。

マイナスドライバー等を使用しサイドオイルシールを取り外しますが、クラッチハウジング及びトランスアクスルケースのサイドオイルシール取り付け部に傷等を付けない様に注意する事が必要です。

この部位に傷等を付けてしまうと、トランスアクスルギヤオイルが漏れる原因となります。

サイドオイルシールを取り外します

取り外したサイドオイルシール

サイドオイルシールを取り外します

クラッチハウジング 車両取り付け時 下側となる部分に設けられた金属粉吸着用マグネットを収納するスペース内を綺麗に清掃します。

先ほど清掃しておきました金属粉吸着用マグネットを、クラッチハウジング 車両取り付け時 下側となる部分に設けられた金属粉吸着用マグネットを収納するに戻しておきます。

クラッチハウジング 車両取り付け時 下側となる部分に設けられたスペースに収納されております金属粉吸着用マグネットを取り出します。

金属粉吸着用マグネットは、多くの鉄粉を吸着して汚れています。

金属粉吸着用マグネットに付着しています鉄粉等を綺麗に清掃し、取り除いておきます。

金属粉吸着用マグネットを取り出し、清掃します

マグネットが入るスペース内も綺麗に清掃します

金属粉を吸着したマグネット

”日産・モータースポーツ・インターナショナル”製の”メカニカルL.S.D. デフキット”に添付されている取付要領書に、記載されております図とは少し異なりましたが、L.S.D.ファイナルドライブが干渉する部位を、ベルトサンダーを使用し削り取りました。

L.S.D.ファイナルドライブが干渉する部位を削り取った後、切削粉を、ブレーキ&パーツクリーナーを使用し十分に清掃し完全に除去しました。

ベルトサンダーを使用し、リブを削り取りました

リブを削り取りました

L.S.D.ファイナルギヤをクラッチハウジングに組み付ける際、クラッチハウジングのファイナルドライブ取り付け部にあるリブが干渉してしまう為、このリブを削り取る必要があります。

パッケージを開封し、先程取り外しましたノーマルのファイナルドライブと、L.S.D.のファイナルドライブを比較してみました。

L.S.D.ファイナルドライブギヤの方が、ノーマルのファイナルドライブと比較し、ディファレンシャルギヤ部が緻密で大きい事が見て取れます。

インプットシャフト、メインシャフトを取り外しました。

ファイナルドライブを取り外します。

インプットシャフトを取り外します。

メインシャフトを、1-3速フォークロッドをセットで取り外します。

取り外したインプットシャフト

インプットシャフトを取り外しました

取り外したメインシャフト

取り外したファイナルドライブ

ファイナルドライブを取り外します

ファイナルドライブを取り外しました

左側:ノーマル、右側:L.S.D.

リバースギヤA'ssyを時計回り方向へ回転させ、5速フォークロッドを取り外します。

3-4速フォークロッドと3-4速シフトフォークを固定していますリテーニングピンを取り外します。

3-4速シフトフォークを、3-4速フォークロッド上を移動させながら、3-4速シフトフォーク、3-4速フォークロッドをセットで取り外します。

取り外した5速フォークロッド

5速フォークロッドを取り外します

ピンポンチを使用し、リテーニングピンを取り外します

3-4速シフトフォーク リテーニングピンを取り外します

クラッチハウジングより、トランスアクスルケースを取り外しました。

取り外したトランスアクスルケース

トランスアクスルケースを取り外します

トランスアクスルケースとクラッチハウジングを取り付けていますトランスアクスルケース取り付けボルト 16本を取り外しました。

クラッチハウジングより、トランスアクスルケースを取り外します。

取り外したトランスアクスルケース取り付けボルト 16本

トランスアクスルケース取り付けボルト 16本を取り外します

トランスアクスルに、トランスアクスルブラケット、コントロールワイヤーブラケットは、全ての作業前に取り外しておく事を推奨致します。

今回の作業の様に、現時点で取り外しても構わないですが、これ以降の作業を進める上では、トランスアクスルに、トランスアクスルブラケット、コントロールワイヤーブラケットが取り付けられたままの状態では進行させる事が出来ません。

トランスアクスルケースとクラッチハウジングを取り付けていますトランスアクスルケース取り付けボルト 16本を取り外します。

T/A Bkt.及びコントロールワイヤーBkt.を取り外します

取り外したT/A Bkt.及びコントロールワイヤーBkt.

T/A Bkt.及びコントロールワイヤーBkt.を取り外します

ポジションスイッチを、トランスアクスルケースより取り外します。

”日産純正特殊工具 5速ギヤアダプター”のアタッチメントを、5速メインギヤを囲む様に取り付けます。

”日産純正特殊工具 5速ギヤアダプター”のスリーブを、アタッチメントに被せる様に装着します。

”日産純正特殊工具 5速ギヤアダプター”に”日産純正特殊工具 リムーバー”を取り付け、緩み止めを施しセンターボルトを締め込んで行きます。

5速メインギヤが、”日産純正特殊工具 5速ギヤアダプター”、”日産純正特殊工具 リムーバー”とセットでメインシャフトより取り外す事が出来ました。

5速ギヤアダプターを装着します

リムーバーの回り止めを施し、センターボルトを締め込みます

特殊工具とセットで5速メインギヤが外れました

ポジションスイッチを取り外します

”汎用工具 ギヤプーラー”を使用し、インプットシャフトに取り付けられている 5速シンクロハブを取り外します。

”汎用工具 ギヤプーラー”の爪部を5速シンクロハブに掛ける際には、全周に渡り平均的に、尚且つ確実に掛ける様にします。

また”汎用工具 ギヤプーラー”の爪部が、5速シンクロハブから容易に外れてしまわない様に注意し工夫する事も必要です。

インプットシャフトより5速シンクロハブが外れましたら、5速ボークリング、5速インプットシャフト等を、インプットシャフトより手で順番に取り外します。

5速シンクロハブを取り外します

取り外した5速シンクロハブ

5速ボークリング、5速インプットギヤ等を取り外します

汎用工具 ギヤプーラー

5速シフトフォーク、カップリングスリーブを、セットで取り外しました。

5速シフトフォーク、カップリングスリーブを、5速シフトフォークシャフトの軸方向に沿う様に、上側へとセットで取り外します。

5速シフトフォーク、カップリングスリーブを取り外します

5速シンクロ、5速ギヤを取り外します

日産純正特殊工具 リムーバー

日産純正特殊工具 5速ギヤアダプター AJAFBE

  KV323-00QAJ

汎用工具 ギヤプーラー

日産純正特殊工具 アダプター

インプットシャフト頂部に取り付けられているナットを取り外す際、

及びメインシャフト頂部に取り付けられているボルトを取り外す際には、ギヤ等を損傷してしまう恐れがある事から、インパクトレンチの使用は避ける事を推奨します。

インプットシャフト頂部に取り付けられているナットを取り外しました。

続いて、メインシャフトの頂部に取り付けられているボルトを取り外します。

取り外したメインシャフトボルト

メインシャフトボルトを取り外します

インプットシャフトナットを取り外します

コントロールシャフトA'ssyを操作し、ギヤを3速に入れます

リヤハウジング&ボルトが外れました

取り外したリヤハウジング&ボルト

C.S.C.を取り外します

クラッチハウジングに取り付けられているC.S.C.

車両から取り外された状態で、トランスアクスルが単体で入庫しました。

これより、L.S.D.の組み込み作業を開始致します。

ドレーンプラグ、及びフィラープラグを外し、トランスアクスル内のギヤオイルを抜きます。

クラッチハウジング内に取り付けられているコンセントリックスレーブシリンダー(C.S.C.)を、取り付けボルト 2本を外し、取り外します。

組み付けを行うL.S.D.は、”日産・モータースポーツ・インターナショナル”製の”メカニカルL.S.D. デフキット”です。

メカニカルL.S.D.に加え、日産純正部品 サイドベアリング(テーパーローラーベアリング) 40210-00QAL 2個、日産純正部品 デフオイルシール(オイルシール) 38342-00QAB 2個が同梱されています。



NISMO メカニカルL.S.D. デフキット
  38420-RSK25-A

NISMO メカニカルL.S.D. デフキット

NISSAN MARCH (AK12型)

リバースリヤゲートA'ssyを取り付けました

リバースリヤゲートA'ssyを取り付けます

取り外したリバースリヤゲートA'ssy

リバースリヤゲートA'ssy取り付けボルトを外します

リバースリヤゲートA'ssyが分離しました

ポジションスイッチを取り付けます

5速カップリングスリーブ、5速シフトフォーク等を取り付けます

フルードガスケットを塗布します

L.S.D. 左側にもサイドベアリングを取り付けます

L.S.D. 右側にサイドベアリングを取り付けました

5速フォークロッドを取り外しました

トランスアクスルケース取り付けボルト 16本を取り外します

トランスアクスルケース取り付けボルト 16本を取り外します

メインシャフトボルトを取り外します

当該作業は、道路運送車両法に定められる分解整備に定義される作業となっています。

車両よりトランスアクスルA'ssyを脱着するには、国土交通省 地方運輸局長が定める認証工場で作業を行う事が必要です。

また作業の完成後には、整備主任者が分解整備後の完成検査を実施しないといけないと定められています。

トランスアクスルA'ssyの分解組み付け作業においても、中間検査を実施する等、道路運送車両法に定められた方法を勘案しながら作業を進める必要があります。

リテーニングピンは、再使用が禁止されている部品となっています。

リテーニングピン自身が広がろうとする張力を与えられており、再使用する事によってこの広がろうとする張力が低下したした部品を使用する事となります。

広がろうとする張力が低下したリテーニングピンを使用した場合には、挿入部からリテーニングピンが脱落し操作不良となるばかりではなく、脱落したリテーニングピンが各作動部(ギヤ等)に噛み込んでしまい当該部品等が損傷したり、車両自身の動きが急激にロック等をしてしまい、運転者等の乗員が死傷を伴った重大な事故等を起こす可能性があります。

サイドオイルシール、及びリヤハウジングのOリングを再使用した場合には、ギヤオイルが漏れる原因となる場合があります。

サイドベアリングが、ベアリングローラーと一体となっておりインナーレースと共にセットとなっておりますアウターレースも必ず同時に交換する事を推奨致します。

どちらか一方のもに交換を行った場合には、交換した側の部品、及び交換していない側の部品が双方共に早期に磨耗・損傷等を起こす可能性があります。

クラッチハウジング、トランスアクスルケースの結合部に塗布されておりますフルードガスケットは、分解時には綺麗に取り除き清掃しておく事を推奨致します。

乾燥・硬化したフルードガスケットがクラッチハウジング、トランスアクスルケースの間に噛み込んだ状態で組み付けた場合には、ギヤオイルが漏れる原因となる場合があります。

クラッチハウジング、トランスアクスルケースを組み付ける際には、接着面に付着しております異物・油脂等を清掃し、完全に取り除いた後にフルードガスケットを均一に塗布し組み付ける様にします。

フルードガスケットを塗布し部品を結合させる場合には、フルードガスケット塗布後 直ちに双方の部品を結合しボルト・ナット等で締め付ける事を推奨致します。

フルードガスケットが硬化後に双方の部品を結合した場合や、フルードガスケットが硬化後にボルト・ナット等を増し締めし本締めとした場合には、ギヤオイル等が漏れる原因となる場合があります。

クラッチハウジングをベルトサンダー等で加工後は、ブレーキ&パーツクリーナー等を使用し、金属粉等の異物を完全に除去する事を推奨致します。

金属粉が少しでも残っている場合には、トアンスアクスルA'ssy完成後、車両に取り付け使用過程において、トランスアクスルA'ssy内部の構成部品等が早期に磨耗し、あるいは損傷等してしまう原因となる場合があります。

クラッチハウジングを加工後には、サイドベアリングを取り付けたL.S.D.の仮り組みを行った上で、クラッチハウジングとL.S.D.の間に干渉等が無い事を確認する事が必要です。

クラッチハウジングとL.S.D.の間に干渉等があるままの状態でトランスアクスルA'ssyの組み付けを行った場合には、車両に取り付け使用過程において、クラッチハウジング、トランスアクスルケース、L.S.D.、その他 トランスアクスル構成部品が損傷等する場合があります。

またこの場合には、車両自身の他の部位に損傷したトランスアクスル構成部品等が飛散し、運転者を含む乗員が死傷を含む重大な事故等に結び付く可能性があります。

各ギヤボークリングが真鍮製と柔らかい材質の部品となっています。

少しの衝撃でも変形・損傷等を起こしてしまう可能性があります。

各ギヤ等のトランスアクスルA'ssy構成部品を落下させる等により衝撃を与えた場合には、必ず新品の部品に交換する事を推奨いたします。

衝撃を与えた部品を使用した場合、目視によって点検の結果に異常が認められなくとも、トランスアクスルA'ssy組み付け後、車両の取り付け使用過程において、当該部品等が損傷する場合があります。

またこの場合にも、車両自身の他の部位に損傷したトランスアクスル構成部品等が飛散し、運転者を含む乗員が死傷を含む重大な事故等に結び付く可能性があります。

各ギヤボークリングを取り付ける際には、各ギヤシンクロハブ、各ギヤシンクロスリーブ等の取り付け位相(凹凸部分)を確実に合致させ、これを確認した後に組み付ける様にします。

各ギヤシンクロハブには、シンクロナイザーキー及びキースプリングの作用を兼ねたスプリングが取り付けられています。

このスプリングが各ギヤシンクロハブの取り付け部位に確実に取り付けられている事を確認し、各ギヤシンクロハブを組み付ける必要があります。

トランスアクスルA'ssyの構成部品の中には、取り付けされている方向が定められている部品が多くあります。

取り付け方向を間違えても、組み上がってしまう部品もありますので十分に注意して分解・組み付けを行う事が大切です。

取り付け方向を間違えて組み付けた場合には、各ギヤにシフトが出来ない等の不具合の原因となります。

コンセントリックスレーブシリンダー(C.S.C.)は、再使用が禁止されています。

コンセントリックスレーブシリンダーを取り外し、再使用した場合には、クラッチフルードが漏れる原因となったり、クラッチの切れ不良等の故障の原因となる可能性があります。

ノーマルのディファレンシャルギヤよりL.S.D.に交換を行った場合には、車両運行中の挙動に変化がある事を十分に把握し、運転者が慣れるまでの間は周囲の交通事情に考慮しながら特に注意し車両を運行する事を推奨致します。


リバースリヤゲートA'ssyを仮り置きしました

リバースリヤゲートA'ssy

5速シフトフォークを、5速フォークロッドに固定します

リバースリヤゲートA'ssyを結合させます

リバースリヤゲートA'ssy取り付けボルトを外します

5速シフトフォークのリテーニングピンを取り外しました

取り外したリテーニングピン

汎用工具 ピンポンチを使用します

T/A Bkt.及びコントロールワイヤーBkt.を取り付けます

コンセントリックスレーブシリンダーを取り付けました

5速シンクロハブを取り付けました

5速シンクロハブ

メインシャフトに5速メインギヤを取り付けます。

メインシャフトの5速メインギヤ勘合部に設けられているスプラインにギヤオイルを塗布し、5速メインギヤを取り付けます。

銅ハンマー等を使用し軽く衝撃を与えながら5速メインギヤを挿入しました。

銅ハンマー等を使用し軽く衝撃を与えながら5速メインギヤを挿入出来ない場合には、メインシャフトボルト、ワッシャー等をメインシャフトに取り付け、メインシャフトボルト等を締め込んで行きながら5速メインギヤを圧入する事を推奨致します。

5速メインギヤを取り付けます

5速メインギヤ

トランスアクスルケースを取り付けました

PITWORK フルードガスケット 1218B

面一となるまで打ち込みます

新品のリテーニングピンを挿入し・・・

3-4速シフトフォーク、フォークロッド

インプットシャフト、メインシャフト等を組み付けました

ギヤを3速に入れました

ギヤを3速に入れました

新品のサイドベアリング

L.S.D.右側のサイドベアリング取り付け部

組み付け作業に取り掛かります

サイドオイルシールを取り付けました

サイドベアリングのアウターレースを挿入しました

サイドオイルシールを取り外しました

清掃が完了した金属粉吸着用マグネット

切削粉を洗浄し除去しました

切削粉を洗浄し除去しました

添付の取付要領書より

メインシャフトを取り外しました

クラッチハウジングのリブを削り取ります

リテーニングピンを取り外しました

取り外したリテーニングピン

3-4速フォークロッドを取り外しました

取り外した3-4速フォークロッド

トランスアクスルケースを取り外しました

トランスアクスルケース取り付けボルト 16本を取り外しました

T/A Bkt.及びコントロールワイヤーBkt.を取り外しました

リムーバーを装着しました

5速ギヤアダプターを装着しました

5速メインギヤを取り外しました

取り外した5速メインギヤ

取り外したポジションスイッチ

ポジションスイッチを取り外しました

5速ボークリング、5速インプットギヤ等を取り外しました

取り外した5速ボークリング、5速インプットギヤ等

取り外した5速シフトフォーク、カップリングスリーブ

5速シフトフォーク、カップリングスリーブを取り外しました

メインシャフトボルトを取り外しました

取り外したインプットシャフトナット

インプットシャフトナットを取り外します

ギヤを5速に入れ、二重噛み合いさせます

5速シフトフオーク、5速カップリングスリーブを押し下げ・・・

取り外したOリング

Oリングが外れました

C.S.C.を取り外しました

取り外したC.S.C.

車両から取り外した状態で持ち込まれたトランスアクスル

同梱のベアリング、オイルシール

メカニカルL.S.D.

NISSAN MARCH (AK12型) エンジンルーム